2021年10月1日の廣田信子さんの表題のブログを紹介します。
「「マンション管理計画認定制度」と「マンション管理適正評価制度」、「マンション管理適正化診断」との関係は、ほんとうに分かりにくいようです。
国による「管理計画認定制度」は、基準をすべて満していれば「認定」されます。結果は、〇か×かです。
その一方、マンション管理業協会が予定している「マンション管理適正評価制度」の結果は、SからDまでランク付けされる予定です。マンション管理業協会は、昨年3月に「マンション管理適正評価研究会」が取りまとめた評価基準で、仮評価を行っていて、その結果を本年3月30日に発表しています。
くわしくは、下記に書きました。
● 評価ランク
S:特に秀でた管理状態 90~100点
A:適切な管理状態である 70~89点
B:管理状態の一部に問題あり 50~69点
C:管理状態に問題あり 20~49点
D:管理不全の恐れがある 0~19点
という基準をつくり、全体では
S:10.5%(6,714棟)
A:54.6%(34,921棟)
B:27.3%(17,482棟)
C: 7.1%(4,549棟)
D: 0.5%(303棟)
という結果でした。
また、日本マンション管理士会連合会は、日新火災海上が日管連の「マンション管理適正化診断」の診断結果を、保険料算出の参考に使っています。診断は日管連に依頼していて、診断料は無料です。
診断結果は、S、A、Bランクに区分されます。Sランクは、保険料も安くなるという建付けです。その結果を、中古マンションを選ぶときにも使ってもらうという趣旨で、「ライフルホームズ」と提供し、中古マンション名で検索すると、今は、そこに、適正化診断の結果が表示される…となっています。
むろん、公表は、管理組合の希望があればというものです。実際にその表示をさがしましたが、見つけられませんでした。ということは、表示しているマンションはまだ多くはないようです。
さて、2つの民間団体によるマンション管理の評価付け…を踏まえて、国土交通省がマンション管理計画認定制度をつくったという位置付けです。で、国交省の発表では、事前確認を行う場合は、他団体のマンション管理の評価サービス
・(一社)マンション管理業協会による「マンション管理適正評価制度」
・(一社)日本マンション管理士会連合会による「マンション管理適性診断サービス」
についても、併せて申請を行うことを可能とする予定であり、マンション管理に関するワンストップサービズを実現します。と明記されています。でも…どうやって点数化する仕組みのものと、全部の項目でOKとなることを目指すものが、一緒の仕組みの中で扱われるのか…。
誰がその役割をになって、その役割に対する支払いはどうなるのか…。まだまだ、わからないことがいっぱいです。でも、国とマンション管理業協会・マンション管理士会連合会がいっしょになって、マンションの評価を始めるということは、間違いないことです。
いろいろ紆余曲折はあると思いますが、しっかり見ていきたいと思います。
3つの評価制度があるということは、忘れないでくださいね。私も、頭が混乱しそうなこともありますが…笑」
確かにマンションの評価制度が3つもあると複雑で良くわからないですね。わかりやすくまとめてもらいたいものです。
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