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  • 快適マンションパートナーズ 石田

「元○○」という過去の記号をさらっと捨てよう

最終更新: 4月15日



 2018年9月28日の廣田信子さんのマンションブログを紹介します。


人生100年時代、70歳過ぎてから急に管理組合活動に興味を持つ方もいます。 それが、悩みの種になっているマンションも…。その特徴は、その方の存在に、「元〇〇」という肩書がつくことです。〇〇には、大会社や公官庁の名称、役職名が入ります。管理組合活動には関係ない記号なのですが…。

 いわゆる定年退職後もそれなりの役職と収入が70歳、75歳ぐらいまであった方の管理組合デビューはけっこうたいへんです。今は、定年退職後も再雇用、再就職で仕事を続ける方は多いです。その多くは、役付き現役バリバリとは違う立場での仕事となり、物足りなさや苦労を感じながらも、新たな自分の立場を理解していきます。いくら、自分は「元〇〇」だといっても、そんな態度でいたら、周りに嫌がられるだけです。現役バリバリのときとは違う、新たな業務をやらざるを得ないこともあるでしょう。

 自分の子供のような年代の人の指示を受ける…そんな経験もするかもしれません。それまで、会社一筋だった人が、その現状になじむのはけっこう大変でしょうが、だんだん、現役を引退したものの心得みたいなものが身についていきます。で、そんなに職場がすべてじゃなくなると、家族や地域、マンションの活動に目が行くようになり、本当のリタイアー後の準備ができます。この期間って大事だと思います。

 でも、組織の中で、それなりに偉いところまで行った人で一線を退いてはいても、顧問のような形で、ずっと、会社の中にそれなりの居場所があった人は、周りも、いろいろ気を使いますから、現役感覚のままでいられます。そして、肩書なしの人間関係づくりの準備期間なく、そのまま、リタイアーを迎えます。もう、自分に情報を持ってくる人も、意見を求めてくる人もいません。調べことや雑用を頼める人もいません。そこで、自分が属している管理組合という組織に目が行きます。

 じゃあ、管理組合の理事長でもやってやろうか、理事会を指導してやろうか、と思うのですが…

上から目線の接し方しか知らないし、マンション内に親しい人がいるわけでもないので、何だか浮いた存在になってしまうのです。でも、自分がおかしいとは思いません。正しいことをいってやっているのにそれを聞かない理事会の方が悪いと思って、どんどんエスカレートしていきます。 理事たちがへきへきとして逃げると、管理事務室に陣取って、管理員さんにいろいろ言って困らせます。管理員さんは本来の仕事ができませんし、だんだん、出勤が憂鬱になり心がやんでいきます。 で、困った理事さんたちは、そんなにご意見があるなら、次期、理事に立候補して、理事会の中で理事として進めて下さい…といって逃げます。で、立候補して理事になるのですが、次期の理事さんたちはたいへんです。やる気がありそうなので、理事長にしてしまうことも…。

 そうすると、どんなことになるか…です。

 上から目線で持論を展開するばかりで、理事会は長引きますし、毎日のようにメールが来ます。管理員さんはとうとうやめてしまって、次の人が決まらず代行勤務が続いています。 管理会社のフロント担当者もしょっちゅう呼び出されて、疲れ果てていきます。 そのうち、理事長は独断でいろいろなことを進めるようになります。まるでオーナー社長のように…。

 理事長は、自分の能力、正しさを確信しているので、誰のいうことも聞きません。そこで、もう他の理事は投げてしまって、理事長の行為を黙認するようになります。 で、この理事長の暴走を誰も止められません。

 さて…この理事長の物語は、いろいろな困りごと事例を組み合わせたものです。もちろん、これとは真反対に、現役時代の肩書などさっと捨てて、マンションのために貢献しているすてきな70歳代もたくさんいらっしゃいます。それを承知の上で、ありがちなことでもあるので、あえて書きました。

 まず、管理組合デビューするときは、過去の肩書などさらりと捨てましょう。これは人生100年時代を、たのしく生きるコツでもあります。 だいたい、「元〇〇」なんて、いつまでも現役時代を引きずっているのは、今の自分に自信がないと言っているようで、クールじゃないですよね。 で、ある会合でそんな話題が出ていたら、知人が言います。

 現職時代の肩書ならまだましだよ。中には、50年前の「〇〇大学卒」を持ち出す人もいるんだから。そんな昔のことまで持ち出さないと自分を語れないなんて、よほど現職時代たいしたことなかったんだろうね。そのリベンジを管理組合でされたらたまらないよ。…と。

 自分を大きく見せたくてつい言ってしまう、昔の役職や学歴…それを周りはシビア―に見ています。面と向かってはいいませんが…。 で、結局、その人は、あまり付き合いたくない人と思われ、管理組合デビューに失敗するのです。 そして、人としてあまり尊敬されないと、たとえ、正論を言っていても、それがなかなか受け入れられません。それで、独断に走ることにつながってしまいます。

そういえば、管理組合内の「理屈っぽい困ったさん」に関する相談で、相談者は、かなり高い確率で、その人のことを、元〇〇とか、〇大卒…と形容します。

 本人だけでなく、周りも、よくも悪くも過去の記号にどこかしばられているんでしょうね。健全な管理組合運営のためにも、個人が人生100年時代を豊かに生きるためにも、過去の記号を意識して捨ててみませんか。」


感想

 管理組合理事の中には、上記ブログのような方が結構いらっしゃいます。何か問題があると、すぐ会社員時代の話を持ち出して、あの時はこうだったと自慢話が長い人。どこそこの会社の誰誰さんとは知り合いだからと、過去の人脈自慢をする人。女性の理事が意見しても、まとも取り合わない人。問題なのは、自分の考えを曲げずに、周囲の理事の反対があっても、強引に物事を進めることです。会社員時代は、役職が高いこともあり、自分の思う通りになったのでしょうが?管理組合は究極の民主主義の世界です。他人の話をよく聞き、例え自分の想い通りにならなくても、よりよい解決策を見つけていく、そんな謙虚な人が、信頼に値する人だと思います。


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