• 快適マンションパートナーズ 石田

「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」を初公開



 2022年9月22日、大和ハウスグループの大和ライフネクスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹林 桂太朗)は、昨今の社会問題である「孤立死」について、マンションの管理員が第一発見者となる事例が多いことから、マンションの管理現場から届いた1,700名の声をもとに、マンション管理会社としてどう向き合うべきかをまとめた「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」をウェブサイトで一般公開しました。



「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」:  https://www.daiwalifenext.co.jp/miraikachiken/report/220921_report_01


「孤立死対応マニュアル」作成の背景

 独居世帯での孤立死を発見するきっかけとなる「最近姿を見かけない」「新聞がたまっている」「異臭がする」などの異変に、管理員が最初に気が付く例が多くあります。そこで、大和ライフネクストが運営する総合研究所「マンションみらい価値研究所」では、2021年7月に当社で勤務する管理員およびフロント担当者を対象に一斉アンケートを実施し、集まった1,724件の回答を調査しました。その結果、孤立死の対応をしたことが「ある」と回答した管理員・フロント担当者の割合は約11%に上り、またその中で“最初に居住者の異変に気が付いた人”が「管理員」であったケースは約4割に上るということが分かりました。



<参考>マンションみらい価値研究所レポート「マンションにおける孤立死の対応事例~管理員、フロント社員1700人アンケート~」: https://www.daiwalifenext.co.jp/miraikachiken/report/211130_report_01  また、同アンケートでは、実際に孤立死の対応をしたことがある管理員から「研修などで教わっておらず、どう動けばよいのか分からなかった」「準備や心構えができていればよかった」「日々の管理業務においてもっと気を付けていればよかった」などといった声も多数上がりました。  そこで、大和ライフネクストが運営する高齢者向けワンストップ紹介サービス「プレシャスライフ相談室」は、マンション管理の現場で働く当社従業員に向けた「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」を作成。管理会社の立場から「孤立死」を早期に発見するためのポイントや、実際に「孤立死」が起こってしまった際の具体的な対応方法、また「孤立死」を未然に防ぐために日頃の管理業務内でできることをまとめたとのことです。

 マニュアルの内容を見ると、孤⽴死に⾄る前の気づきとして


服装:季節にあっていない、乱れがみられる

行動:今まで必ず出席していた総会に来なくなった 消防点検や排水管清掃で入室を拒否するようになった

健康状態:⾜腰が弱っている、栄養状態が良くないようにみえる

発言:「死にたい(⾃殺願望)」「いなくなりたいなあ(希死念 慮)」といった深刻な発言がある

親族・家族との関係:配偶者の死去など、⼤きな精神的ダメージを受けている

認知症に顕著に表れる 症状がないか:・同じ話を何度も繰り返す ・突然怒り出す ・ゴミ出しの日が分からない ・徘徊(⾃分の家が分からず歩き回る) ・幻聴、幻覚


等の状況が見られるようです。このような状況が見られた場合、親族や地域包括支援センターにつなぐことが必要になります。適切な⼈に つなぐことができれば、孤⽴死を未然に防⽌することができます。


次に孤独死が発生した時に気づきとして

集合郵便受け:新聞、チラシ、郵便物があふれている

管理事務室:外出やゴミ出しで姿を⾒かけるか

宅配ボックス:⻑期間滞留している荷物はないか

水道メーター:前回の検針からメーターが動いているか

バルコニー:洗濯物が⻑期間⼲したままになっていないか

玄関ドア・通気口:異臭の発⽣はないか 宅配の定期便や置き配などで使⽤する段ボールが積まれていないか

窓ガラス:ハエなどが⼤量に発⽣し、窓ガラスの内側に⽌まっていないか


等を注意して見ることが重要です。


万が一、異常が発生した場合は

●警察への連絡

  相続⼈がいる場合は相続⼈、いない場合は居住者(基本は管理組合理事⻑)から 警察に連絡を入れていただきます。


●入室許可

  警察は事故死であるかの確認を⾏います。 警察が居室内を確認した後は、警察が検死を⾏い事件性がないことを確認してからでな いと、相続⼈であっても入室許可はおりません。 まれに検死が終了していても、警察から連絡が来ないケースがありますので、相続⼈がい る場合は定期的に確認をしていただくようにしましょう。


●臭いへの対応

 異臭の発⽣により周辺住⼾のお客さまから連絡があるケースが多くあります。 死後数日間が経過していると、腐敗が進み耐え難い異臭が発⽣します。 タンスや絨毯など家財にも臭いは付着しますので、家財を撤去しないと仮に体液の除去 や簡易消毒をしたとしても臭いは消えません。 特殊清掃を実施した後であっても、玄関ドアの隙間や換気口から臭いが出る場合があり ます。


●応急処置

 玄関ドア・換気口を⽬張りをする ⾒た⽬は悪いですが 臭いの抑制になります。 また、居室内の温度が⾼いと臭いが発⽣しやすくなります。早めにエアコンで冷房を入れて おくだけでも臭いが抑えられます。


管理組合の対応

 相続⼈がいないと死後の手続きははじまりません。相続手続きをしなければ、管理費・積 ⽴⾦の滞納につながる可能性があり、管理組合にも影響があります。孤⽴死が発⽣した 場合、まずは相続⼈を探すところからはじめます。

●相続⼈に下記の点について確認します。

・専有部分の清掃 ・遺品の整理 ・住⼾の売却 ・相続手続き、葬儀手配

●管理費等の支払いについて交渉します。交渉に応じなければ訴訟→競売へと進み、 新区分所有者に滞納管理費が特定承継されます。


相続人が見つからない場合

●管理組合が「相続⼈調査」を弁護士に依頼する必要があります。

●司法書士や弁護士が「相続財産管理⼈」の選任申し⽴てを⾏います。その後、裁判 所で相続財産管理⼈が選任→売却へと進み、新区分所有者に滞納管理費が特定承継されます。


 このマニュアルは非常に参考になります。マンションが高齢化してくると、入居者も高齢化し、万が一の事態に対応する方法を事前に検討しておくことが重要です。

 私の住んでいるマンションでも、先日居住者リストの更新と、要介護者(高齢一人暮らしの方)の住戸のピックアップと、緊急時連絡先のヒアリングを行いました。今後も、年1回、総会の案内に併せて、居住者リストの更新を行う予定です。


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