2023年2月13日のSUVACOの表題の記事を紹介します。
「リノベーションをしてみたいけど、いくらでどこまでできるのかが分からない……と悩んでいる人は少なくないでしょう。ここでは、【2023年の最新版】としてマンションリノベーションでできることを予算別に、SUVACOアドバイザーの竹村の解説と合わせてご紹介していきます。 今回のマンションリノベーションでは、専有面積60平米のケースで解説していきます。金額は、 ①500万円 ②900万円 ③1,200万円 ④1,800万円 の4つの予算に合わせてご案内します。
【マンション編①】:500万でLDKの内装の張り替えと隣接する部屋の一体化ができる
予算500万円でマンションのリノベーションをする場合、戸建てと同様に隣接する和室や洋室の壁をなくして、LDKと一体化し、LDKと合わせた壁や天井、床の張り替えが可能です。
また、事前に給水・給湯配管の通せるスペースや排水の勾配を確認する必要がありますが、キッチンを壁付けから対面式に配置を換え、パントリーや背面収納などを設置することもできます。 そのほか、使用する建材を無垢の床材や珪藻土などの塗り壁材などにグレード上げることも検討できます。
戸建てリノベでは、壁を取り払う場合、柱や筋交いなどの構造が絡むことが多く、補強計画と工事が必要となることがあります。一方、マンションリノベでは室内の壁は構造壁ではないことが多いので、構造補強分の費用を内装材のグレードアップに充てることができます。
【マンション編②】:900万円で全体的な内装の一新と設備交換、一部の間取り変更ができる
予算が900万円なら、全体的な内装材(床・壁・天井)の張り替えと浴室・洗面所・トイレ・給湯器などの設備交換ができます。
設備はメーカー既製品の標準クラス、内装は新建材と呼ばれる塩ビクロスや合板フローリングが中心になります。 既存を再利用しその分、LDKと隣接する和室の一体化やキッチンの向きを変えるなど、一部の間取り変更が可能になります。また、床を無垢材にするなど建材のグレードアップが可能なケースもあります。
【マンション編③】:1,200万円でスケルトンリノベーションが可能に
1,200万円の予算があれば、既存の内装や設備、間仕切り壁、床組などを撤去しスケルトンの状態から、新たに室内をつくり替えるフルリノベーションが可能です。
設備は、メーカー既製品の標準より少し上のクラスも検討できる場合があります。また、内装も主要部分の部屋を珪藻土や漆喰といった左官の壁や、床を無垢フローリングにするなどの選択肢が可能な場合もあります。
設備のグレードや素材の選択肢が広がりますが、その中で上手にコストをコントロールすることで、よりオリジナリティが生まれてきます。 例えば、来客時に目に触れる場所や普段過ごすことが多い部屋と、プライベートの空間で素材を選び分け、収納や洗面台を造作にするなんてことも可能です!
【マンション編④】:1,800万円なら設備や素材ディテールにこだわれる
予算が1,800万円の場合、スケルトンリノベーションによる間取りの再考はもちろん、収納やキッチン、洗面台などをフルオーダーでつくったり、床は上質な無垢フローリングに、壁はしっくいや珪藻土などの塗り壁材を使うなど、こだわりのリノベーションも可能になります。
近年では冬場などに気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こる「ヒートショック」が住宅業界でも問題視されています。 実際のご相談でも、健康寿命にフォーカスしているお客様は年々増えています。外壁に面した窓を断熱したり、壁に断熱材を入れて温熱環境を整えるなど、健康寿命の延伸を意識した本格的な断熱工事は快適な住まいに欠かせない要素として関心が高まっています。
【マンションリノベ】:予算ごとの「できること」一覧表
マンションリノベーションの予算別にできることを一覧にしたものです。条件やリフォーム会社などによって異なってくる場合もありますので、目安としてご覧ください。
コロナ禍や職人不足、原材料の値上げや一時期の原油価格の高騰などさまざまな要因から、建築に関しても1〜2割ほど工事金額が上がったと言われています。 実際に、SUVACOにご登録いただいている専門家の方々にお話をうかがうと、ここ数年の工事費は同様の上昇傾向になっています。限られた予算内で、多様な選択肢をいかに調整しコストバランスを図るかは、専門家選びも大切なポイントになってきます。 SUVACOアドバイザーとしてお客様にご納得いただけるご提案・サポートに取り組んでいます。」
最近の工事費高騰の為か、私の実感よりも2割程度高めの金額になっています。マンションリフォームで一番お金がかかるのは住設機器です。ショールームに行くと、どうしても高額なキッチン等に目が行きがちですが、スタンダードなモデルの住設機器を選ぶことで、ある程度のコストダウンが可能になります。また記事では、無垢材のフローリングを進めていますが、乾燥収縮や反り等の問題もあり、個人的にはお勧めしません。最近の複合フローリングは、表面材の印刷技術の向上もあり、無垢材と変わらない見栄えの商品も出てきています。また、これらは防音二重床の上に施工することが条件です。
このSUVACOはマンションのリフォーム設計事務所を紹介してくれるホームページのようです。最近の中古マンションを買ってリフォームする需要の高まりを受けて、このようなサービスも出てきているのですね。
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