マンション管理士として、色々なマンションの管理組合とお付き合いする中で、理事会活動が活発でうまく機能している管理組合と、管理会社のいいなりになっている管理組合があります。
その中でうまく行っている管理組合をみて見ると、どの組合にもキーマンが存在しています。だいたいにおいて、自分の住んでいるマンションのことを真剣に考え、熱心に理事会活動を行っているキーマンがいるマンションは、理事会活動も活発で、管理もしっかりとなされているケースが多いです。
一方、うまくいっていないマンションは、輪番制で役員が選定され、理事会も年間に4回程度しか開催されず、管理会社がやりたいようにやっているマンションが多いです。
キーマンが公平な人で、人格に魅力がある人であれば、その人がマンションのリーダーとして、積極的に理事会活動を行っていくほうが、確かに合理的です。ただ、多くの人が集まるマンションでは、アンチ理事長の方も存在し、長く理事長を続けていくと、あらぬ疑いもかけられます。また、長く理事長を続けることで、自分が偉くなったと勘違いし、他人の意見も聞かなくなり、徐々にワンマン理事長となるケースも往々にあります。
世界の国の主導者を見ても、専制主義でリーダーの在任期間の長いロシアや中国に比べて、4年制任期で2回までしか大統領に就任できない仕組みをもったアメリアの方が、政治の腐敗を防止するのに有効なように、管理組合においても、理想は有能な理事長候補者が存在し、時代の流れとともに、世代交代しながら、4年おき程度に入れ替わっていくことが理想です。
立候補制と輪番制をミックスし、それに過去の理事長経験者を相談役やアドバイザーに専任し、可能であればマンション管理士を顧問とするような理事会が構成できれば、多様な意見が集約できる理想の管理組合になるのでは?と個人的には思います。
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