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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

まだまだ続く断熱補助事業 

更新日:2024年11月13日



 過去最高の1350億円の予算で実施されている「先進的窓リノベ2024事業」ですが、内付サッシや窓サッシ交換工事で、工事費の半額が補助され、また戸当たり最大200万円まで補助される等、お得な制度になっています。


 私が今、大規模修繕工事のコンサルタントを行っているマンションでも、60戸のマンションで、リビングのみに内付けサッシを取り付ける工事で工事費総額が1200万、補助金が半額出るので、組合の自己負担は戸当たり10万円で工事が実施できるという提案書が出てきました。ただし、大規模修繕工事は年度毎に実施されるので、来年も同じような補助事業があるか不安です。


 来年度も同じような補助事業があるのかメーカーに問い合わせたところ、環境省から出ている。令和7年予算概算要求概要という資料をいただきました。その目的欄には、2050年のカーボンニュートラルに向けて、2030年度の家庭部門からのCO2排出量70%削減を目指すとあります。現在5000万戸ある住宅の内、省エネ基準を満たす住宅は2割しかなく、家庭の消費エネルギーの大部分は冷暖房費由来のものが占めており、既存住宅の開口部の断熱性のアップをはかることが急務であると記載されています。


 また2023年のGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議において、岸田首相は「断熱窓への改修や高効率の給湯器などに、今後3年間で2兆円規模の支援策を投じる。」と述べています。

これらの資料を見る限り、2030年までは、窓の断熱改修の補助金は続きそうです。修繕積立金の余裕のある管理組合は、専有部の改修にはなりますが、大規模修繕工事と併せて検討すればいかがでしょうか。


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