多くのマンションで設置されているガス給湯器ですが、ガス給湯器にも寿命があります。一般的にガス給湯器の寿命は10年前後と言われています。理由としては10年を超えると故障が発生しやすくなることと、修理のための部品の供給期限が10年となっており、10年を超えて故障した場合に修理できないことです。
10年を超えても、順調にお湯が出ていれば交換の必要はありません。ちなみに我が家の1代目のガス給湯器の寿命は9年、2台目は18年目で交換になりました。
故障のサイン
以下の症状が出だすと寿命が近いサインです。
■給湯温度が安定しない シャワーの温度が熱かったり温かったり、設定した温度のお湯が出なかったりする。
■給湯器リモコンにエラーコードが出る
■給湯器の排気異常 排気口から異臭がする。煙が出ている。
■運転中の給湯器の音が煩い
■お湯の出が少なくなる
上記のような症状が出だしたら、壊れて水が出なくなる前に、早めの交換をお勧めします。
交換おすすめ給湯器
号数の検討
交換する際に検討してほしいのは、まずはガス給湯器の号数です。古いマンションでは当初16号の給湯器が設置されているケースが多いですが、最近のマンションでは24号の給湯器がほぼ標準になっています。この号数とは「1分間に水温+25度のお湯を出す水量」をあらわしており、16号だと毎分16リッター、24号だと毎分24リッターのお湯が出るということになります。
設置の目安としては、1か所給湯であれば16号、2か所同時給湯で20号、3か所同時給湯が必要であれば24号が必要ということになります。単身者であれば16号、2人家族であれば20号、大人数でお風呂・洗面所・キッチンで同時にお湯を使うのであれば24号を選択すれば、問題ありません。また24号への変更の場合は、ガスメーターも交換する必要がある場合もありますので注意が必要です。
また機能として給湯専用・循環追い炊き等がありますが、給湯専用から循環追い炊きタイプへの変更は、屋内配管の変更も必要なため、室内リフォームや、ユニットバスの加工等も必要になります。
エコジョーズ採用の可否
省エネタイプのエコジョーズへの変更の場合には、給湯器からの排水処理の検討が必要になります。一般のガス給湯器は水は出ませんが、エコジョーズでは結露水が発生します。この水の排水処理が出来ないと設置できません。バルコニー側に設置された給湯器は問題ありませんが、開放廊下側に設置された給湯器は、変更できないと考えたほうが良いでしょう。また、エコジョーズは設置費用も通常の給湯器に比べると高額になるため、月々のガス代が1万円を超えていない場合は、費用対効果で考えた場合、設置するメリットが少ないです。
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