
最近の多くのマンションはタイル貼りですが、ファミリーマンションの大部分は45二丁掛のタイルが貼られています。45二丁掛タイルとは縦45mm、横95mmの大きさのタイルで、それに5mmの目地を加えることで、高さ50mm、横幅100mmのタイル貼りとしてマンションの外壁を仕上げていきます。
次にタイルの貼り方ですが、45二丁掛タイルの貼り方には、芋目地と馬目地という2つの方法で貼られることが一般的です。(下図参照)

古いマンションでは、レンガを模した上記右側の馬目地で貼るケースが多くありましたが、最近のマンションでは芋目地が増えてきています。
芋目地が増えてきた理由には、タイル補修のしやすさもあります。大規模修繕工事で、浮いたタイルを貼り替える場合には、タイルの廻りの目地部分にダイアモンドカッターで切れ目を入れる必要がありますが、上の図を見ても解るように、馬目地の場合には、タイルに沿って、ガタガタにカッターを入れる必要があります。一方、芋目地のタイルであれば、直線的にカッターを入れることができます。当然、施工費は手間のかからない芋目地の方が安くなります。
遠目からは、芋目地も馬目地もほとんどわかりませんが、タイルの貼り方ひとつ見ても、補修のし易いマンションと、し難いマンションが解ります。
こんなちょっとしたことからも、マンションデベロッパーの、配慮が伺えます。
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