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タイル張替え面積が多い場合の対応

最終更新: 3月4日



 タイルの浮き面積が想定されていた面積よりも大幅に多い場合には、タイルの張替えは費用も高額となり、現実的ではありません。そのような場合の考えられる工法としては、ピンネット工法があります。ピンネット工法とは、タイルの浮き部分をピンで抑え、その後タイル全面に樹脂膜を作り、タイル全面で剥落を抑える工法です。タイル全面に施工された樹脂膜によって、防水効果もあり、外壁からの漏水を止められるメリットもあります。

 説明だけを聞くと良いことだらけの工法ですが、過去の施工物件では、表面の樹脂膜が紫外線の影響で、白くに変色したり、樹脂膜がバラバラになって周囲の飛び散ったりと、不具合も多数報告されています。気をつけて街中のビルを見ると、タイル張りなのに、改修工事でより美観がひどくなったビルが散見されます。

 メーカーの説明では、製品の改良で、上記のようなクレームはないとのことですが、今一つ採用に慎重になっているのが現状です。


 ただタイル浮きがひどい場合には検討に値する工法だと思います。以前に、タイル浮きが酷くて全面タイル張替えの現場を見学したのですが、打診で浮きと判断しても、いざタイルを剥がそうとすると、結構接着していて、剥がす為には、はつり機でバリバリと斫る必要がありました。昼間、ずっとその騒音が続くことを考えると、入居者は、相当苦痛だろうと思います。


 メーカー担当者の話では、この工法の採用が多いのは、タイル斫りによる埃の発生を嫌う病院や、既存タイルを一切剥がしたくないという美観重視の建物とのことでした。


 ピンネット工法は、樹脂膜の乾燥までの間に、タイル表面がベタベタとし、埃や虫がタイル表面に付くことや、足場つなぎの張替えタイル部分の処置等、施工方法も難しいため、採用にあたっては充分な検討が必要です。


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