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タイル浮き診断方法

最終更新: 2月8日



 大規模修繕工事実施前に、外壁タイルの浮きを調べる方法としては、主に打診による診断と赤外線調査の2種類の方法があります。今回は、この2種類の診断方法についてのお話しです。


打診診断

 打診とは、まさにタイルの表面を打診棒でたたいたり、転がしたりすることで、その音から、タイルの浮きを調査します。原始的な方法ですが、現状では一番精度が高く信頼性の高い方法です。

 打診調査は電車の点検等でも取りれられています。先日のテレビでは、打診で缶詰の中身の違いを判断する人も出ていました。叩いた時の音の違いから判断する方法ですが、この診断方法が最も確実な方法です。ただし、実際に人が行う必要があり、大規模修繕前の建物診断では、ビルの窓ふきで使用するようなチェアゴンドラに、人が乗って診断する必要があり、診断費用が高額になりがちです。


赤外線調査

 赤外線カメラ(サーモグラフィーカメラ)を用いて、外壁の写真を撮り、タイルの浮きを調べるのが、赤外線診断です。サーモカメラは、コロナ対策でも、体温測定に使われているので、馴染みの方も多いと思います。

 タイルがコンクリートから剥がれ、タイル裏面に空気層が出来ると、太陽の光で、その空気層の空気が暖められて、タイルが浮いている部分が他の健全な部分よりも赤く見えます。赤外線カメラを使い、その赤くなっている部分を測定するのが、赤外線調査です。


 赤外線調査は、建物が太陽の光で温められる必要があり、撮影時間を夕方にすることや、太陽の光で暖まりにくい北面は調査しにくい等の問題があります。また、比較的大面積の浮きでないと、調査でみつからない場合も多いです。また、建物が建て込んでいて、外壁の写真撮影ができないケースでは、診断が行えません。

 最近は、ドローンに赤外線カメラを搭載し、タイルの浮きを調査する会社もありますが、信頼性は、打診調査よりは劣ります。


まとめ

 タイルの浮き調査方法は主に、上記2種類で行われますが、廊下手摺やバルコニー手摺等の手が届く部分を、建物内から打診で調査し、南面・西面等の大壁を赤外線調査する等、2つの調査方法を併用するケースも多くあります。


 また、建物診断費用を節約する目的で、建物診断を行わず、タイル浮き率を5%等と仮定して、業者発注をおこない、あとで実数清算するケースも多くあります。

 最近のマンションは、高圧洗浄によるコンクリートの目荒らしや、弾性接着剤貼りによるタイル施工が増えてきており、想定よりも大面積でのタイル剥離が発生するケースも少なくなっていると思われます。


 簡易診断で、タイル剥離が少ないマンションや上記タイル工法で施工されているマンション、2回目以降の大規模修繕工事で前回の大規模修繕工事時にタイル浮きの少ないマンション等であれば、わざわざ高いお金をかけて、建物診断を行わなくても良いのでは、と最近は思っています。


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