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  • 快適マンションパートナーズ 石田

バルコニー手摺の交換工事

最終更新: 2020年11月9日



 2回目以降の大規模修繕工事では、アルミ手摺の交換も必要な場合があります。アルミは鉄のように錆びて強度がなくなるおそれも少なく、信頼性の高い材料ですが、初期のアルミ手摺には足元の補強に鉄が使われていました。その鉄の部分に雨水が侵入して、サビが発生し、手摺の足元がぐらついているケースもあります。外部から見て、手摺足元からサビ汁が出ていたり、コンクリートが爆裂しているケースでは、補強の鉄部分のサビが疑われるケースが多いです。一番簡単な確認方法は、手摺を揺さぶってみることです。グラつきが大きいと感じたら、専門家に診断を依頼しましょう。

 また古いマンションでは、鉄製の手摺が採用されているケースもあり、その場合は定期的(5年毎等)なペンキの塗り替え等が実施されていないと、やはり劣化が早くなります。実際には足場等がないと、塗り替えが出来ないため、今後のメンテナスを考えると、最新のオールアルミ製の手摺への交換をお勧めします。

簡易的な補修方法

 全面取り換えまでは必要ないが、簡易的な補修が必要な場合は、以下の2つの方法が考えられます。

対策1:手摺足元へのグラウト材注入

 補強の鉄部分のサビ発生の主原因は、雨水が侵入して内部に溜まることにあります。そこで、内部の空洞をなくし、雨水がたまらないように、手摺足元にグラウト材(エポキシ樹脂モルタル)を注入する方法があります。グラウト材を注入することで、手摺内の雨水を除去し、鉄部の腐食を防止します。1回目の大規模修繕工事時から、予防的に実施しておけば、手摺をより長持ちさせることが出来ます。

対策2:補強部材追加による簡易補強

 バルコニーの足元から天井まで、アルミ製の支柱を追加することで、手摺の強度アップを図ります。手摺に斜めの控えを設置したり、L型アングルで、コンクリート部分と緊結することで、強度アップを図ることも出来ます。

全面交換

 理想ははやり全面交換です。最近の手すりはデザイン性も高く、またオールアルミ製で耐久性もアップしており、マンションの資産価値が向上します。

交換で気をつけていただきたい点は以下の3点です。

 まず1点目は、交換する手摺の強度です。手摺の強度には、300型・150型・125型・100型という4種類の強度設定があります。新築マンションでは150型を採用しているケースが多く、改修仕様でも、125型か150型の採用で問題ないと思います。ちなみに125型は、大人5人が正面から手摺を押しても、手摺が壊れないという条件になっています。

 次に気をつけていただきたいのが、手摺を設置する部分のコンクリート壁の厚さです。オールアルミ製の手摺は、あと施工アンカーにてコンクリートに取付しますが、その場合のコンクリートの厚さは15cm以上必要です。一般的にマンションの手摺部分の厚さは12cmであり、取付方法の検討が必要になります。また、コンクリート強度が充分あるかの検討も必要であり、強度不足の場合には、アルミ支柱にて補強しながらの取付も必要になります。

 最後の注意点としては、パネル持ち出し方式の採用の可否です。新築マンションでは、デザイン性の高い、手摺のパネルをコンクリートから持ち出して、手摺のコンクリート面を見せなくしているマンションも増えてきています。確かにデザイン性が高く見栄えはいいのですが、大規模修繕工事の際に、足場繋ぎが取れない問題や、手摺のパネルで隠れた部分の再塗装が出来ない等の問題も出ています。これらの対策も考えた上で、どのような手摺を採用するか考えてください。

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