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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

ファミリーマンションの間取りパターン

更新日:2021年7月26日



 会社員時代にマンションの設計をしていた時は、3LDKマンションの間取りは大きく分けて4種類でした。玄関は住戸のセンターから入るのが一般的で、真ん中に廊下があり、廊下を挟んで両側に洋室があります。間取りの間口寸法としては、6.2mか6.4mで、奥行き寸法は11.5mで、これらの間取りは作成可能です。1住戸の専有面積は70㎡から72㎡程度です。

 リビングについては、横長リビングか縦長リビングで、キッチンが対面キッチンか独立キッチンかで、2×2の4種類の間取りが普通でした。


横長リビング・縦長リビング

 横長リビングとは、バルコニー全面に沿ってリビングを配置するタイプで、リビングが明るくなります。またダイニングとリビングの導線も重ならず、家具の配置もしやすくなります。デメリットとしては、一部屋がリビングの奥に設置されるために、その部屋の暗くなることと、採光の関係で1間以上の引戸が必要なため、部屋の独立性がなくなることです。横長リビングの間取りは、LDK重視の人にお勧めの間取りです。

 一方、縦長リビングとは、バルコニーに面して一部屋を設置し、残りの部分を縦長のリビングで配置する方法です。3部屋とも、独立性が高まりますが、キッチンが奥まり暗くなることと、ダイニングを通らないとリビングに行けないため、LDKの使い方としては、横長リビングよりも劣ります。居室重視の人にはお勧めの間取りです。


対面キッチン・独立キッチン

 キッチンの配置としては、ダイニングに面してキッチンに開口を設ける対面キッチンと、キッチンを壁で囲む独立キッチンの2種類があります。料理に専念したい人や、臭いが気になる人は独立キッチン(クローズドキッチン)が良いとかつては言われていましたが、いまのマンションは、対面キッチンがほとんどです。特に最近は、キッチンの吊戸を無くし、ダイニングと一体となったような、対面キッチン(アイランドキッチン)が増えており、視覚的にも広々としたキッチンが好まれる傾向にあります。

 また間口を6,8m程度とり、キッチンをバルコニー側に設置した勝手口付きキッチンも最近は増えてきました。この間取りはキッチンが明るくなることと、勝手口を設けることで、換気やバルコニーにゴミ等を簡単に置くことも出来、主婦に人気の間取りになっています。


 住設機器やインテリアは、時代とともに変化してきましたが、今でもマンションのチラシを見ると、間取りに関しては、ここ20年、ほとんど変化がないように思います。うなぎの寝床のような狭い間口ではなく、間口寸法を7.2mや8.3mにしない限りは、マンションに、新しい間取りは出てこないと思います。


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