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フロリダのマンション崩壊



 アメリカ南部フロリダ州のマイアミ近郊で現地時間の2021年6月24日未明、日本時間の24日午後、12階建てのマンションの一部が崩れ落ちました。  これまでに4人の死亡が確認されたと発表しました。また居住者のうち、依然として159人と連絡がとれていないということです。

 このマンションは、40年前に建設されたもので、崩壊したときには屋上で工事が行われており大きな重機が載せられていたとの情報もありますが、建物が崩れた原因は分かっていません。


 地震がない海外の建物は、地震の横揺れを考慮しなくても良いため、日本の建物に比べるとずいぶん柱が細くなっています。日本では聞いたことがありませんが、海外では数年に1度はビルが突然倒壊するという事故が発生しています。


 構造計算では、柱1本の耐力を求めるにあたり、建物の自重と、積載荷重(生活するために必要な物品や人の重さ等)を考慮します。日本の場合は住宅だと床面積1㎡あたり180kgを積載荷重として計算します。72㎡の3LDKのマンションだとこの1住戸あたりの積載荷重は約13トンになります。10階建てのマンションだと1階部分で130トンの積載荷重に建物が耐える必要があります。一般的にマンションは4本の柱で支えられているので柱1本あたり32.5トンの耐力が必要になります。


 このフロリダのマンションは建物の劣化が進んでおり大量のひび割れやコンクリート剥離が発生していたようです。柱の鉄筋が爆裂し、むき出しになっている写真もありました。また耐力壁がほとんどなく、細い柱のみで支えられる構造となっていたようです。爆裂した部分の柱のコンクリート断面積が10%だとすると、残りの90%で建物の自重を支える必要が出てきます。日本の場合は地震時の水平力に抵抗するために柱には余力がありますが、地震のない海外のマンションではこのような余力がなく、柱の耐力をオーバーした自重がかかった瞬間に柱が圧壊し、それが他の柱にも連鎖して、一気に建物が倒壊します。


 日本のマンションは超高層マンションを除き一般的には、界壁が耐力壁となっており、柱と壁で分散して建物を支えています。また、地震の水平力に耐えるために鉄筋量も多くなっており、外国のマンションにように一気に崩れる心配はありません。


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