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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

プッシュ型支援の限界



 名古屋市では「管理不全マンション」・「要支援マンション」と判断されたマンションに対して、先方からの要請の有無に関わらず、専門家を派遣して、管理の適正化を諮る活動を行っています。これらの行為は先方からの申請がなくても、一方的に押しかけて支援をおこなうため、「プッシュ型支援」と言われています。例えば、長期修繕計画を無料で作成するプッシュ型支援では、新たにマンションにあった長期修繕計画を策定して、現状の修繕積立金と比較し、修繕積立金の増額を提案しているそうです。


 最初は無料で色々アドバイスしてくれると評判がいいようですが、最終で修繕積立金を大幅に上げる提案をすると、その場で大幅にもめるケースが多いようです。

 今まで何の問題意識ももっていない人にとっては、おせっかいに色々文句を言ってきて、最終的には大幅に修繕積立金を上げなければ、このマンションはスラム化しますよ。と脅されれば、反発する人が出てくるのも判ります。相談会もそうですが、相談に来られる方は、問題意識を持っている方や、困っている方たちです。


 ところが、プッシュ型支援マンションに住んでいる人達は、今のマンションに対して、何の不満ももっていないわけで、そこへ専門家がやってきて、あれこれと管理のアラを探し出し、挙句に果てに、月々の修繕積立金を大幅に値上げしなければ、自分の住んでいるマンションがスラム化すると言われれば、確かに私が当事者でも、文句の一つも言いたくなります。


 役所の補助金事業であれば、早急に答えを出したいところですが、ここははやり時間をかけて、入居者が納得する答えを出す必要があるように思います。


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