2019年に日本生活協同組合連合会(生協)が行った『電気・ガス料金調査』によると、都市ガスの1㎥あたりの料金は170円であるのに対し、LPガスは1㎥あたり313円と、LPガスの料金が都市ガスに比べて高い状態であることが分かりました。この価格差は月平均で考えた場合、単身者用アパートで約月2000円、ファミリー用賃貸で約月4000円の差額になります。ファミリー用賃貸で考えた場合1年間で約5万円、10年間で約50万円もの差額が発生します。
LPガスの請求書や領収書で明記されている費目については、基本料金の表示と従量料金の表示がされているのは84.1%となり、両方が表示されているのは65.5%となりました。「一切区分されていない」も9.0%あり、料金透明化が徹底されていない現状が分かりました。
プロパンガスの料金が高くなっている理由に、建築時のガス配管工事費やガス給湯器の設置費用をプロパンガス会社が負担し、後でガス代金に上乗せして、回収するという契約を施主と交わして工事している場合があります。もともと施主が負担すべき費用を、入居者に支払わせるというのは、道義的にもどうかと思います。
賃貸マンションやアパートで都市ガスが通っている地域にもかかわらず、プロパンガスになっている物件は要注意です。
さすがに分譲マンションではないと思いますが、賃貸マンションやアパートでは、昔から良くある手法なので、アパートを借りる時は、プロパンガス物件の場合は、ガス代等も不動産会社に確認しましょう。
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