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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

マンションと虫

更新日:2022年9月7日



 一般的にマンションでは家の中に入ってくる虫は戸建て住宅に比べて少ないです。超高層マンションの高層階では虫が入ってくるおそれが少ないので、網戸がないという話も聞いたことがあります。


 蚊も3階くらいまでしかやってこないと言われており、高層階までやってくることはないようです。


 ゴキブリについても下水管を伝って上がってくることはないようで、古い家からの引っ越しの際に家具に潜んでいたり、観葉植物の土の中に潜んでいたりしたものが家の中に生息しているケースがほとんどのようです。ある調査によると3~4階に住んでいる人がゴキブリに遭遇する確率は1階の半分となり11階以上では、遭遇率が激減するというデータもあるようです。


 会社員時代にクレームであった虫の被害ではヒラタキクイムシの被害があります。クレームの内容は、春先になるとフローリングや木材部分に1~2mmの穴が空き、その廻りに木くずが出るというものです。これは工事中や倉庫に保管中の合板にキラタキクイムシの成虫が卵を産み付け、その幼虫が春先になって成虫になり、フローリングから出てくる時の被害です。かつての合板は薬品により殺菌性が高かったのですが、シックハウス対策としてホルムアルデヒドの使用を制限したため、幼虫が合板の中で生育しやすくなったために最近被害が多く発生しています。


 虫は光に集まる性質があるため、共用廊下の照明等にも集まってきます。最近のLED照明は虫の好む紫外線の発生量が少なく蛍光灯に比べて虫が寄ってくることも少ないようです。電気代の節約や、球切れで電球の交換も不要になるなど、LED照明にはメリットは多いです。電球や蛍光灯の廊下灯を採用しているマンションでは、LED照明への交換をお勧めします。


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