消防法第8条の3では高さ31m以上のマンションは、防炎カーテンや防炎カーペットを使用する必要があるとされています。31mは階数で言うと11階、11階建て以上のマンションにお住まいの方は、お部屋のカーテンやカーペットが防炎仕様になっているかどうか確認しましょう。
防炎仕様とは、薬剤を塗布するなどして、繊維に「燃えにくい」加工をほどこし、防炎性能を高めた商品のことです。マッチやライターなどの小さな火種が接しても、炎があたった場所が焦げるにとどまり、簡単には着火しないようになっています。 もし着火したとしても、焦げたり溶けてしまった商品そのものが燃え広がりの原因になりにくい性質(自己消火性)があります。防炎カーテンは、通常のカーテンと比べて、5~10分延焼を遅らせる効果があるといわれています。
「たった数分?」と思われるかもしれませんが、1分1秒を争う火災現場において、この時間が生死の境をわけるともいえます。
防炎カーテンやカーペットには、上記のような防炎ラベルが付いています。
「高層マンションには住んでいるけど、うちは1階だから関係ない。」と思っていませんか?それは間違いです。高さ約31メートル(約11階)以上のマンションにすんでいる場合、すべての住人が「防炎カーテン」「防炎カーペット」を使用する義務があります。
防炎カーテン・防炎カーペットの使用義務に、居住階数は関係ありません! 「マンションそのものが高層マンション(31メートル以上)に該当するのかどうか。」そこがポイントです。間違いやすいので注意しましょう。
カーテンや置敷きのラグ等は、入居後にホームセンター等で購入すると思いますが、上記の防炎マークがついた商品を選んだほうが安心です。
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