マンションは隣近所の付き合いがなくて楽だという方もいらっしゃいますが、集まって住むマンションの最大のメリットは、快適なマンションコミュニティによる日々の付き合いだと思います。今回はそんな、マンションコミュニティのお話です。挨拶もしない。隣に誰が住んでいるかもわからない。同じマンションに住んでいるのですから、そんな状況は避けたいものです。
マンション内コミュニティの代表的な3種類
マンション内コミュニティには大きく分けて3つの形が存在します。
その1:隣近所の付き合い
隣近所といっても、世代も家族構成も違い、気が合うとは限りませんが、隣近所になったのも一つの「ご縁」です。共用廊下やエレベーターで顔をあわす機会も多いと思います。「おはようございます。こんにちは。」でもいいですし「行ってらっしゃい。おかえりなさい。」でもいいので、挨拶くらいは出来る中になっておきましょう。隣近所にどんな人が住んでいるか、名前は、家族構成を知っているだけでも、いざというときに助け合えますし、困ったときに、頼りにもできます。『遠くの親戚よりも、近くの他人』ということわざもあります。いざという時は、近くの他人が一番頼りになります。
その2:管理組合、自治会等の役員等のマンション内の人間関係
朝出かけて夜帰るだけのサラリーマンにとっては、管理組合の役員になって初めてマンション内に知り合いが出来る人も多いと思います。定期的に会議に出席することで、より親しくなります。管理組合や自治会の行事には積極的に参加して、より多くの知り合いを作りましょう。
その3:趣味やサークル、子供関係の繋がり
一番仲良くなれるのが、趣味やサークル、子供の友人関係や習い事関係での繋がりです。集会室で趣味の会を定期的に開催することは、コミュニティの活性化に役立ちます。趣味やサークルは、同じ嗜好の人が集まるので、より仲良くなりやすいです。
質の高いコミュニティの育て方
では、どのようにして質の高いコミュニティを育てればいいでしょうか?
まずは、自分の住んでいるマンションに愛着と誇りを持つことです。自分の住んでいるマンションをより良くしたい、自分の生活をより豊かにしたい。入居者間の人間関係を円満にすることで、気持ちの良い住環境を整備することが出来ます。
マンション内でイベントを実施するのも良いですし、お年寄りや一人暮らしの人への声掛けでもいいので、理事会や自治会が中心となって活動してみましょう。
サラリーマン時代に、仲良くなる一番の方法は一緒にご飯を食べて、お酒を飲むことでした。飲食を伴うイベントは、コミュニティの形成に非常に有効だと思います。
まとめ
人間は一人では生きていけません。集まって住むマンションのメリットを最大限に享受するためにも、マンション内のコミュニティを活性化させましょう。まずは、以下の3つのことを心掛けてください。
① 自宅の周りを綺麗にする。
まずは自宅の周りを綺麗にしましょう。玄関前に季節の花があるだけでも、マンション内が明るくなります。マンションが清潔で綺麗でないと、自分のマンションに愛情が持てません。一戸建ての家では、玄関先の道路の清掃も行います。マンションも、管理会社の清掃だけに任せず、自宅の近くを清潔に保ちたいものです。年に数回でもいいので、住民総出の一斉清掃で、敷地内の清掃を実施すれば、隣近所との交流も図れます。
② マンション内で出会った人に、明るく挨拶をする。できれば一言添えて。
「こんにちは。」に少し言葉を添えてみませんか?「今日は暑いですね。」「○○ちゃんはお元気ですか?」一言添えるだけで、会話が生まれ、仲良くなれるきっかけになります。特に、普段つきあいの少ない、上下階の住人とも仲良くなることで、騒音問題も少なくなります。
③ ちょっとだけ勇気を出して話かけてみる。
普段はむすっとしている人も、話してみると案外いい人だったということも多くあります。ほんの少し勇気を出して、積極的に話しかけてみましょう。
まずはマンション内で「挨拶運動」を始めましょう。これだけで、マンションは以前とずいぶん違ってくると思います。
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