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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

マンション管理の主役は管理組合

更新日:2022年8月6日



 この間もある会議の場で、「管理費が高いけど、どうしたらいいか判らない。」「管理会社に相談しても、何も解決してくれない。」「高い管理費を払っているのだから、管理会社がすべてやってくれるんでしょ。」等の話が出てきました。私が、「賃貸マンションと違って、分譲マンションは、住んでいる皆さんが決めないと何も変わりませんよ。」というと、「そうなんですか?ではどうしたらいいんですか?」「そんな話初めて聞きました。もっと早く教えて欲しかった。」等々、やはり一般の人の意識は、賃貸マンションと変わらないのだと改めて考えさせられました。

 マンション管理の主役は管理組合です。シンプルな原則です。しかし、実際にはこの当たり前の原則が十分に理解されておらず、問題を抱えている(あるいは問題があることにも気づいていない)マンションが数多く存在します。

マンション管理の現状

 管理組合の役員などという面倒な仕事は引き受けたくないというのが多くの入居者の本音でしょう。運悪く引き受けても、契約している管理会社からの指示通りに業務をこなして、早く任期を終えたいと考えがちです。また、管理会社も、穏便に1年を終わってくれればとの思いから、改善点があっても、積極的に提案しないケースもあります。「寝た子を起こすな。」ではありませんが、管理組合員が変に知恵をつけて、無理難題を持ち込まれ、自分の業務が増えるのを避けています。前例主義で、何の変化もなく、1年が過ぎていくのを、管理会社もまた望んでいます。

 あるマンション管理士の方から聞いた話では、依頼のあったマンションに行って理事会議事録を確認した所、理事会が年に2回しか開かれていなかったそうです。1回目は、総会終了時の理事役員決定の理事会、2回目は次の総会議案書(管理会社が用意した)の確認のための理事会。これでは、マンション生活で問題があっても、理事会が対処することもできません。入居者も長年の慣行でこれが普通になっており、何が問題かもわからないような状況でした。

入居者の望む管理組合は

 管理会社にとっての良い管理組合とは、管理会社の言うことを「はいはい」と素直に聞く管理組合です。管理会社の提案に異議を差し挟むのは悪い管理組合です。

 では、入居者の皆さんが望む管理組合はどちらですか?かしこい管理組合の皆さんはもうお気づきですね。

 管理会社は営利企業であって、ボランティアをしている訳ではありません。管理組合と利害が対立する場合もあります(実際、多くの利益相反がおきます)。

まとめ

 「マンションの主役は管理組合です。」最初に言った言葉をもう一度書いておきます。

 そのためには、他人任せにせず、理事になったときにこそ、自分の住むマンションを良くするチャンスだと思って、積極的に活動しましょう。

 管理組合は管理会社の仕事をチェックする必要がありますが、そのためには管理会社に対抗するだけの情報や知識を身に着けることも必要になります。また、マンション独自の法律等にも精通しておく必要があります。

 しかし、一般の入居者の方に一から勉強してもらうのも大変です。そのために、マンション管理適正化法が施行され、「マンション管理士」という国家資格が定めれました。

 信頼できるマンション管理士を、組合顧問として採用し、是非、お住まいのマンションがより良くなるように、頑張ってください。

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