マンション管理センターの令和4年度版リーフレットには
「マンション管理士は平成13年(2001年)8月に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」に基づく国家資格です。
マンション管理試験に合格し、マンション管理センター(指定登録機関)に登録した方は、マンション管理士の名称を用いて、マンションの管理に関し、管理組合や区分所有者からの相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことができます。マンション管理士は、管理組合運営、管理規約改正、大規模修繕工事など、マンション管理上の様々な問題に対して、専門的知識や経験により解決を支援する総合コンサルタントです。」とあります。資格が作られてから約20年になります。
マンション管理士の役割が重要になってきている理由として
① 分譲マンションの増加
マンションストック戸数は657万戸となっており、居住者は総人口の1割になっている。
② 高経年マンションの増加
築30年を超えるマンションのストック数は10年後には約2.2倍に増加。
③ 永住意識の高まりと高齢化
管理組合活動への無関心化と居住者の高齢化による役員の成り手不足
上記のような状況の中、令和4年3月末時点で27,077人のマンション管理士が活躍しています。
全国のマンションの戸数は2021年末で約685万戸、1棟あたり50戸だと仮定すると約14万棟のマンションがあることになります。マンション管理士1人が5棟のマンションを見れる計算です。
町のお医者さんのように、各マンションに1名はマンション管理士がいて相談できる体制がベストだと思います。
同じ士業である、宅地建物取引士(220,854人)・一級建築士(373,490人)・弁護士(42,164人)に比べるとまだ少ない人数ですが、今後、もっと知名度と重要性が高まればと思います。
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