
国土交通省は毎年3月にマンションの管理を後押しする目的で表題の補助事業を募集します。その中の一つに「マンション管理適正化・再生推進事業(マンションの新たな維持管理の適正化・再生推進)」という事業があります。
この事業は、マンションの管理適正化・再生の推進に際し、マンションに係る課題の解決に向けた管理組合等の活動を後押しする取組みを支援し、その 成功事例やノウハウを蓄積し、水平展開を行うことを通じ、全国のマンショ ンにおける共通の課題の解決及び今後増大することが予想されている老朽化したマンションに係る課題の解決を図ることを目的とし、具体的には、マンションの管理の効率化を図るための技術導入等の取組みや、空き家・ 所有者の高齢化等の新たな課題に対応した取組み等の、マンションの管理適 正化・再生推進のモデルとなるような先進的な取組みを行う具体の管理組合 の活動の支援を行う補助事業です。
過去の事例を見てみると
・新型コロナウイルス感染症への管理組合としての対応の検討
・コロナ禍における理事会の円滑な開催に向けたビデオ会議システムの活用
・リバースモーゲージ制度の活用による修繕費用の確保にかかる検討
・団地型マンションにおける分散型サービス付き高齢者向け住宅の実現に向けた事業モデルの検討
・高経年マンションの長寿命化に向けた外部専門家との連携による提案型改良工事の検討
・高経年マンションの再生方法に係る比較検討および合意形成
・認知症等により管理組合活動への参加やマンション内の生活に困難が生じている区分所有者への対応
等が補助事業として認められています。
(実際の活動内容は国土交通省のHPで確認可能です。住宅:令和2年度マンション管理適正化・再生推進事業の事例紹介 - 国土交通省 (mlit.go.jp))
マンション内に解決すべき課題はあるが、マンション管理士等に委託する費用が出ない組合等は、この補助事業を活用すれば、委託費用なしで、マンション管理士によるアドバイスを受けることが出来ます。マンション管理士会の全国組織である日本マンション管理士連合会は、この補助事業を受託予定ですので、日頃の生活の中で、困っている管理組合の方は、この事業を利用できないか?お知り合いのマンション管理士に相談してみてはいかがでしょうか。
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