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リバースモーゲージを活用したマンション共用部リフォーム融資

執筆者の写真: 快適マンションパートナーズ 石田快適マンションパートナーズ 石田

更新日:2022年2月28日



 先日、住宅金融支援機構の方から、「マンション共用部分リフォーム融資(区分所有者申し込み/高齢者向け返済特例)」の説明を聞きました。築年数の古い高齢化マンションで活用できそうな融資制度です。

 修繕積立金が充分でないマンションでは、修繕積立金の不足分を、管理組合が金融機関から借りるか、各戸から一時金を集めることで、大規模修繕工事等を進めるケースが一般的です。大都市圏では、管理組合が金融機関からお金を借りて、大規模修繕工事をおこなうケースが多いですが、地方ではお金を借りてまで大規模修繕工事を実施することは少なく、その場合は、修繕工事の実施時期を遅らせるか、溜まったお金の範囲で工事を縮小して実施するケースが多いです。ただ、給排水管更新工事や、外壁のタイル剥離等の緊急性の高い工事では、実施時期を遅らせたり、施工範囲を少なくすることが出来ず。不足分を各戸の組合員から一時金として徴収することで、大規模修繕工事を実施するケースもあります。

 一時金といっても、大規模修繕工事や給排水管の更新工事では、それぞれ戸当たり100万円程度の費用がかかります。年金暮らしの高齢者にとっては、おいそれと出せる金額ではありません。

「マンション共用部分リフォーム融資(区分所有者申し込み/高齢者向け返済特例)」とは、そのような場合に活用できる融資になります。年齢が60歳以上で、年収に占める借入の返済率が30%以下であれば、担保物件となるお住まいのマンションの資産から算出される保証限度額までの借入が可能です。返済方法は、毎月の利息のみの支払いであり、元金は申込人(連帯債務者含む)全員がお亡くなりになった時になります。

 世帯主のご主人が亡くなっても、配偶者である奥様が亡くなるまでは元本の返済義務はありません。相続人はマンションを売買して元本を返済しても良いですし、その他の資産から返済すれば、マンションを相続することも可能です。金利は1%ということなので、120万円借りて、月々の返済は1000円。これなら、年金暮らしの高齢者でも返済可能だと思います。


 マンション管理計画認定制度が開始されると、築40年以上の管理不全マンションの修繕が問題になってきます。高松でも最も古い労住協マンションの当初の修繕積立金は月1000円だったそうです。住宅金融支援機構の「マンション共用部分リフォーム融資(区分所有者申し込み/高齢者向け返済特例)」は、使いやす融資だと思います。該当するマンションにお住まいの皆さんは、是非活用を検討されればいかがでしょうか?


 
 
 

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