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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

両手・片手・専任媒介・一般媒介

更新日:2021年12月2日



 両手・片手・専任媒介・一般媒介とは、不動産業者の取引状況を示す言葉です。


 両手とは両手取引の略語で、土地や建物を売る側と買う側、双方を1社で取り仕切る方法です。大手の不動産会社でないと難しい取引方法ですが、売り手・買い手双方から、手数料を徴収できるため、不動産会社にとってはメリットの大きい取引となります。

 一方、片手とは片手取引の略語で、売り手または買い手のどちらかの代理人として、不動産会社が関わる取引方法です。


 次に専任媒介とは、1社の不動産会社のみに、売買の仲介をお願いする方法です。情報は少ないかもしれませんが、1社のみなので責任感を持って、積極的に活動してもらえるケースが多いです。

 一方、一般媒介とは、複数の不動産会社に、売買の仲介をお願いする方法です。複数の不動産会社から広く情報が得られますが、1社専任ではないため、各不動産会社の責任感が薄くなりがちになります。


 「中古マンション買います。」「高額査定」等のチラシがマンションに投函されていますが、高額査定イコール高く売れるという意味ではありません。


 ある大手仲介会社は、中古マンション査定で高い価格を提示し、専任契約を取り、他社には取引させないように囲い込んでいます。

 売却したい人は高く売りたいので、大手の名前を信用してしまいます。しかし、その後は自社のサイトだけに査定価格で広告を出しておき、放置します。(囲い込み)

 当然、価格が高いので問い合わせすら来ない期間が長く続きます。意図的に行われるこうした手法は、業界用語で「干す」といいます。適正な相場価格なら3カ月以内で成約することくらい、彼らも重々承知しているのです。

 いつまでも売れないので、売主がしびれを切らした頃に不動産会社が値下げを提案し、自社が見つけてきた買い手をあてがいます。こうして成約に至った場合、「両手」と言って売り手・買い手双方から手数料3+3=6%を取ることができる訳です。こうした業者は売り手のために働いているわけではなく、自分の営業成績のために働いていることになります。

 最初の査定で、他社よりも各段に高い査定額を出してきた不動産会社には、特に注意が必要です。


中古マンション売買のお勧めは「専任媒介」・「片手取引」

 それでは、どのような形式で不動産会社にお願いするのが最もいい方法なのでしょうか?

 最もいい方法は、専任媒介契約を結び、高値を追求して両手はやめてくれと伝えることです。不動会社に自分の代理人として、忠実に働いてもらうことです。(不動産会社が悪徳不動産会社でないことが前提)

 なぜ両手仲介が良くないかというと、不動産会社は売り手も買い手もお客様のため、どちらかの立場にも立てず板挟みになります。そうは言っても取引を成立させたいために、買い手の立場に立つケースが多く、その分、売主に値下げ要求をするおそれが高くなります。

 また、「専任媒介」であれば責任感の強い担当者であれば、顧客に要望に応えるように一生懸命に活動してもらえます。


 あまり高い売り出し価格では、なかなか売れません。またあせって短期間に売ろうとすると足元をみられて大幅値引きを迫られます。過去の近隣の取引事例や、地方にあるマンションであれば、全国的な大手不動産会社よりも地元の不動産会社に相談することで、また、不動産会社の担当者を見極めて、取引を開始することをお勧めします。


 最近は、不動産会社が自社で中古マンションを買い上げてリフォームして販売する買取再販をおこなっているケースも増えてきました。こちらも併せて検討してみてもいいでしょう。ただし買取の場合の金額は一般の仲介の8割程度になります。


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