先日の日経新聞に、「住宅に残価設定ローン、返済負担を軽減 官民で開発」という記事がありました。記事の内容は「毎月の返済負担を軽くする新たな住宅ローンの開発に官民が乗り出す。国土交通省は住宅購入時の借入額と将来的な住宅価値の差額のみを返済する「残価設定型」のローンの普及に向け、2021年度にも民間の金融機関が参加するモデル事業を始める。」というものです。
最近の車のローンでも、「残クレ」として活用されており、この「残価設定型クレジット」を利用すれば頭金がなくても5年間等限定で高額な車を購入することが出来ます。同様の住宅用ローンが出来れば、今までより安価に住宅が購入できるようになるでしょう。
残価設定ローンとは、借り手が毎月の支払い負担を軽減できるローンの方法です。物件そのものの価格から、将来的な住宅価値の価格を差し引いた金額を住宅ローンとして支払うことが可能で、ローン金額を少なくできるため、毎月の支払い負担も通常の住宅ローンより少なくすることができます。
住宅ローンの支払いが満期を迎えたら、残った残額は下記の方法から選択できます。
①残価を一括で支払い住宅を買い取る
②残価分で再度ローンを組む
③物件を売却して残価分を完済する
2019年11月に新生銀行が住宅ローンの残価設定ローンの取り組みを始め、2021度に向けて官民でモデル事業を推進していく方針です。
このローンが普通になってくると、住宅も流動性が増し、車と同じように、流通商品になっていくのでしょうか?車で考えると人気車種や人気色の車は、中古車市場でも人気が高く残価が高く設定されます。住宅も人気の立地や、建物の創り、管理状況の良しあしで、残価設定金額が変わってくるようになるのでしょうか?
どちらにしても、この残価設定ローンにもっともマッチするのは、戸建て住宅よりも、耐用年数の長い分譲マンションだと思います。今後、マンションの維持管理がより重要視される時代になってくるのではないでしょうか。
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