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  • 快適マンションパートナーズ 石田

修繕委員会は必要?



 大規模修繕工事を実施するときに、「修繕委員会は必要?」と聞かれることがあります。私の答えとしては、「規模の大きなマンションであれば、是非設置してください。」です。以下にその理由を記載します。

理事会と、修繕委員会では打合せ頻度、任期が違う。

 理事会が修繕委員会も兼ねればいいのでは?との意見もありますが、理事会と修繕委員会では開催頻度も設置期間も異なります。理事会は1か月~2か月に1回の開催ですが、修繕委員会はほぼ週1回のペースで開催されます。また理事会の役員は1年~2年任期ですが、修繕委員会は準備から工事完了までを考えると2年~3年の任期が必要となります。責任施工方式や管理会社主導方式であれば理事会で兼ねることも可能ですが、CM方式や設計監理方式を採用するのであれば、修繕委員会は是非設置しましょう。

修繕委員会のメンバーは?

 多くのマンションでは理事会は輪番制の場合が多いですが、修繕委員会は立候補もしくは他薦により決定されます。建築工事の専門家が選ばれるケースが多いですが、日頃からマンションにおられる主婦や、お年寄りの方も、是非メンバーに選定してください。大規模修繕工事には、新築の状態に復旧する工事のほかに、日頃不満に思っている設備を使いやすくするためのバリューアップ工事もあります。日中会社に出かけているサラリーマンだけで修繕委員会を運営すると、ピントのずれたバリューアップ工事になってしまう危険性もあります。また、理事会のメンバーからも数名、修繕委員会と兼務してもらえば、理事会と修繕委員会の意思疎通も図れます。

修繕委員会の弊害

 これも私が会社員時代によく聞いた話ですが、「修繕委員長と理事長の仲が悪くて、大規模修繕工事が実施できない。」とか「修繕委員会が独断で物事を決めてしまう。」等の意見があります。規約を見てもらえばわかりますが、修繕委員会は理事会の下部組織であり、大規模修繕工事について実施案を諮問することは出来ますが、決定は出来ません。最終案を決定して、総会で決議できるのはあくまで理事会です。また、施工業者と契約するのも、修繕委員長ではなく、理事長です。

 では何故、上に述べたような事態が発生するのでしょうか?理由は、上で述べた設置期間の長さと会の開催頻度の違いからきます。理事会の理事長が1年任期なのに、修繕委員長の任期は2~3年あります。また修繕委員会のメンバーは毎週のよう集まって議論するため、必然的に仲も良くなり、結束力も高まります。大規模修繕のことを誰よりも真剣に考えているのは自分たちだと、独善的になる傾向にあります。このような事態を避けるためにも、理事会のメンバーのうち数人は、修繕委員会に入ってもらい、お互いの意見が食い違わないように調整することが重要です。また、大規模修繕工事が終了しても、修繕委員会を解散せずに存続させておくと、いよいよ修繕委員長の力が強くなるケースも良く聞きます。修繕委員会は今回の大規模修繕工事のためとして、大規模修繕工事のたびに、設置することをお勧めします。

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