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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

内付け樹脂サッシ採用によるマンションの高断熱化

更新日:2023年4月4日



 マンションは戸建て住宅よりも気密性が高く冬場でも暖かいです。私が住んでいるマンションも中住戸ということもあって、上下左右を他の部屋で囲まれており、コンクリートの蓄熱性もあって、引っ越してきた当初は冬場の暖かさに驚いたものです。冬場でも、リビングの朝イチの室温は暖房をしていない状態でだいたい16度あります。

 室温が18度未満になると健康リスクが高まるという研究もあるようです。WHOは室内の推奨室温を21度、最低でも18度以上としています。

 また全国の冬場の室温を調査したところ、最高は北海道の20.8度、最低は香川県の13.1度ということでした。

 戸建て住宅に比べて高気密高断熱のマンションですが、唯一窓や玄関ドアの近くではヒヤッとした感じになります。戸建て住宅の開口部からの熱の出入りは夏場で73%、冬場で58%と建物全体の半分以上は窓からの熱の出入りです。


 先日見たテレビの番組で、山陰の松江市のマンションで、マンションのサッシの室内側に樹脂サッシを追加で取付けたマンションの紹介がありました。リビング・洋室の窓サッシすべてに内付け樹脂サッシを追加で付けたところ、室温が約3度あがり、エアコン1台で部屋中が暖かくなったというような話でした。暖房用の燃料費の削減で、わずか5年で設置費用が賄えることや、室温が高くなることで、要介護年齢が3年延びるというような内容の話でした。(ある調査では室温15度の家庭と室温17度の家庭では、要介護になる年齢の平均が78歳と81歳と、室温が2度上がるだけで、健康寿命が3歳延びたという調査もあるそうです。)

 また、高断熱の家は魔法瓶のような作りになっているため、冬場だけでなく夏場も冷房費用が低く抑えられるます。実験室のデータでは窓廻りの温度が内付け樹脂サッシを付けることで冬場の温度が7度上がるという結果もあります。

 ロシアのウクライナ侵攻で電気代やガス代がますます高騰する中、戸建て住宅と違い、マンションの場合は、サッシ部分だけを高断熱化することで、手軽に高断熱マンションにすることが出来ます。また、その為の補助金も国や地方公共団体で用意されています。


 また内付け樹脂サッシを付けることで、窓の防音性能もアップしますし、窓廻りの結露も少なくなります。

 省エネにも健康に良いと、話を聞けば聞くほど良いことばかりですが、なかなか広まっていないのが現状です。

 玄関ドアの交換と内付け樹脂サッシ取付に関しては、国から補助金も出ます。大規模修繕工事と併せて、管理組合が補助金を出すことで、サッシに内付け樹脂サッシを付けることも、入居者サービスとして有効ではないかと思います。


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