
2023年4月10日の廣田信子さんの表題のブログを紹介します。
「千代田区の管理計画認定制度が令和5年4月1日から開始しました。千代田区は、国の適正化指針と同じ内容で、認定に独自の基準を設けていません。というと、国が考えた仕組みの基本どおりに、マンション管理センターの事前確認を受けて事前確認適合証を提出してもらい、すぐに千代田区として認定を行う…という形が一番楽だと考えますが、千代田区の仕組みはまったく違います。
認定制度に関わる相談から認定申請まで「公益財団法人まちみらい千代田」の窓口でワンストップでおこないます。丁寧な対応が期待できます。
したがって、マンション管理センターで実施している事前確認適合証は不要です。
新規・更新の認定手数料は18,000円です。長期修繕計画の数で変わり、2つ目以降の長期修繕計画について1計画あたり9000円が加算されます。
しつこいですが、マンション管理センターの事前確認申請料は不要です。マンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」やマンション管理士会連合会の「マンション管理適正化診断サービス」を受けていても、千代田区はそれとは関係なく再認定を行います。
千代田区マンション管理計画認定制度 ↓
板橋区の制度がこれと似ています。板橋区が直接、認定の相談にのっとって、手続きを進めるものです。しかも、認定手続きに費用はかかりません。マンション管理センターの事前確認申請料もかかりません。
板橋区のセミナー参加者の熱さを思い出しました。担当者の方は、直接相談を受け、マンションに伺うことで、いろいろなことが分かり、ものすごくプラスになると言っていました。
どうやったら、管理計画認定をとれるか、知恵を絞ることもしているのです。
板橋区マンション管理計画認定制度 ↓
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自治体が、直接受付窓口を用意し、丁寧に直接対応する…それが一番の管理組合へのモチベーションになると感じている私としては、日本で一番のマンション化率を持つ千代田区の対応に注目していました。
今後、各自治体での管理計画認定制度の認定の行方が気になります。
自治体の何とか認定マンションを増やしたいという思いと、そのきめ細かい対応に自分のマンションも目指そうと思う気持ちの連携が結果に影響するのではないかと、私は密かに思っています。」
香川県高松市も、2023年4月1日から「マンション管理計画認定制度」の運用を開始しました。しかし市役所にはマンション施策専任の人員がおらず、マンション管理センターの事前確認を追認する形となっています。実際、ほとんどの自治体が高松市と同じような仕組みで運用しています。
このブログにあるように、マンションが抱えている問題は、マンションにより様々です。管理規約や総会議事録、長期修繕計画等を取り寄せて、自分達で事前確認をやってみれば各マンションの問題点が良くわかります。このブログを読んで、東京都の自治体職員のこの制度への取組の本気度が良くわかりました。
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