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地震保険は入るべき?

執筆者の写真: 快適マンションパートナーズ 石田快適マンションパートナーズ 石田

更新日:2024年7月30日



 先日、高知のマンションに適正化診断にお伺いした時に理事長から、高知は南海トラフ地震が必ず発生すると言われているが、地震保険に入るべきかどうか迷っているという話がありました。

 素人目には、必ず地震が来るのだから、入らないというのはありえないと思ったりしますが、マンションの場合、実際に地震が来ても、主要構造部である柱や梁は無傷な場合が多く、せいぜい判定が出ても一部損壊で支払い金額は「保険金額の5%」です。1億の地震保険に入っていても500万円しか支払われないことになります。


 実際に地震が発生したマンションでは、玄関ドアが大きく曲がっていたり、廊下側やバルコニー側の壁に大きな亀裂が入っていたりしますが、これらの壁は雑壁(ザツカベ)と呼ばれ、構造壁ではないため、上記の主要構造部には入りません。

 理事長もそのあたりの事情は良くわかっていて、たった5%しか下りないのなら、地震保険に入らずに、そのお金を修繕積立金で貯めておいたほうが良いのではないか?と悩んでいました。


 この理事長は賢明な人なので、そこまで考えが思い至っていたのですが、何も知らない理事長であれば、保険会社に言われるまま、フルで火災保険と地震保険に入る組合の方が多いのではないでしょうか?そして実際に地震が起こった時に、思いのほか少ない保険しかおりずに、保険会社に騙されたと大騒ぎしそうな気がします。保険料はこの秋にも10%以上の値上がりが予定されています。

 私の住むマンションでは、来年が5年毎の更新時期のため、今年1年をかけて次回の火災保険の内容見直しを実施することにしました。一般のマンションは満期の数カ月前に管理会社から更新のお知らせが来て、検討の時間もなく、同条件で再契約するケースがほとんどです。火災保険は昔は掛け金が戻ってきましたが、今は掛け捨てです。少しでも節約できるように、事前に準備することが重要です。


 
 
 

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