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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

外壁塗料の選定方法

更新日:2022年5月13日



 マンションで使用されている塗料は、外壁・天井裏・鉄部・鋳物部等、使用部位も様々で、それぞれに適した塗料にも違いがあります。今回は、もっとも使用される面積の大きいマンション外壁の塗料について、お話したいと思います。


 大規模修繕工事で外壁に使用されている塗料には、アクリル系塗料・シリコン系塗料・ラジカル系塗料・フッソ系塗料の主に4種類のグレードがあります。以下にそれぞれの塗料の特徴を記載します。

アクリル系塗料

 もっとも安価なグレードの塗料で、耐用年数は5年~7年程度です。新築時のマンションでは、このアクリル系塗料が使われているケースが多いです。価格は安いですが耐久性の面で、改修工事では、ほとんど使用されることはありません。

シリコン系塗料

 正式には水性アクリルシリコン系樹脂塗料といいますが、一般的にはシリコン塗料と言われており、大規模修繕工事では、もっとも多く使用されている塗料になります。改修業界では使用料も多いことから、価格的にも比較的安価であり、使用実績が多いことから、施工後のクレームもあまり発生していません。耐用年数は7年~15年程度です。

ラジカル系塗料

 比較的新しく出てきた商品であり、シリコンよりは耐用年数が若干高いといわれていますが、コストもその分割高です、使用実績が少ないため、信頼性が今ひとつです。

フッソ系塗料

 塗料の中では一番耐久性が高く、15年超の耐久性があります。当然コストも割高になります。フッソ系塗料を塗った場合に問題になるのは、その次の大規模修繕工事時に、塗料が再施工できるかの検討です。フッソ系塗料は防汚性も高く、特に紫外線劣化の少ない北面等では、そのままでは、新しい塗料が塗れないおそれがあります。

まとめ

 では、大規模修繕工事時にどの工法をお勧めするか?

 外壁の塗料としてはシリコン系塗料が費用対効果で考えても一番お勧めです。大規模修繕工事のサイクル的にも、一番適していると思います。確かにフッソ系塗料は高耐久ですが、フッソ系塗料を使用するのであれば、次回の大規模修繕工事は20年後とかでないと、もったいない材料です。しかし、大規模修繕工事を20年サイクルにするには、シーリング材や防水材の耐久性が追い付かず、結局15年サイクルの大規模修繕工事とならざるを得ません。

 高額な塗料を使うよりは、適切な下地処理を行い、下塗り・中塗り・上塗りの施工監理をしっかり行い、適正な塗膜厚さを確保することのほうが、より重要です。


 快適マンションパートナーズでは、下塗り・中塗り・上塗りの塗装の色をそれぞれ変えることで、塗り忘れ等の発生しないように、施工監理を行います。

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