大規模修繕工事には大きく分けて4つの発注方法があります。今回はその4つの方法について説明します。
責任施工方式
この方式は、最初に施工会社を決めて、準備作業からすべてをお願いする方法です。組合員の手間暇は一番かかりませんが、どのように施工会社を選定するかが問題となります。日頃からお付き合いのある信頼のおける業者があれば良いですが、工事費の妥当性を含めて入居者への説明が難しく、あまり一般的な方法ではありません。また、施工中の品質監理についても施工業者が行うため、手抜き等が発生しても、わかりにくいデメリットがあります。
CM(コンストラクション マネジメント)方式
工事費を削減することを主目的で、最近増えてきている方式です。足場工事・塗装工事・防水工事・シーリング工事・床シート張り工事・美装工事と、それぞれの専門工事業者から見積もりを徴収し工事を実施します。元請業者がいないため、本来元請業者が行っていた、各工種間の工程調整や、施工中の入居者のクレーム対応、アフターサービス等に問題があり、あまりお勧めしません。見積もり業者の選定を含め、管理組合の業務量が多く、一番手間暇のかかる方式です。
管理会社主導方式
工事の準備を管理会社がやってくれる方法です。今までの管理の延長で管理会社の社員が諸々の準備をやってくれるので、修繕委員会がなくても、理事会だけで大規模修繕工事の実施が可能です。管理会社との関係が良好なマンションや修繕委員会の立ち上げの難しい規模の小さなマンションでお勧めの方法です。工事費としては若干高めになる傾向にあります。
設計監理方式
一般の新築工事と同じように、設計と施工に業務を分け工事を実施していく方法です。手間暇はかかりますが、公平性も高く、また設計監理会社(コンサルタント)という第三者が加わることで、品質確保も保たれます。
4つの方式を説明しましたが、多くのマンションで採用されているのは、管理会社主導方式か設計監理方式です。快適マンションパートナーズでは、設計監理方式における設計監理会社としての業務はもちろん、管理会社主導方式においても、施工中の施工監理業務を、管理組合に代わって実施いたします。
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