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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

大規模修繕工事会社選定で入居者が望むポイントは

更新日:2022年2月21日



 私がコンサルタントする大規模修繕工事では、業者の選定を入札方式ではなく、見積もり合わせ方式で決定します。入札は価格が安ければ落札できますが、見積もり合わせ方式では、価格の他、会社の信頼度や実績、工事担当者の人柄等を評価し、総合的に判断して施工会社を決定します。

そのため、見積もり結果を1次選定とし、その中から数社を選び、プレゼン会を開催し、出席した組合員からアンケートを回収し、その中で多数の希望があった会社を内定会社として選定することとしています。

 アンケートの中に、選定する際に重視するポイントを答えてもらう項目があるのですが、先日のプレゼン会での重視するポイントは以下の通りでした。


施工会社選定で重視するポイントは「信頼と実績」

1位:会社の信頼性

2位:実績

3位:価格

4位:工事担当者の印象

5位:会社の規模

6位:付加価値サービス


 いままで2件のマンションで、同様のアンケートを実施して内定会社を選定したのですが、2件のマンションとも、最安値の業者ではなく、価格は高額でしたが、施工実績が豊富で、会社の規模も大きく倒産の可能性が少ない業者が選ばれました。2物件とも、新築販売時から他社より高額なマンションという傾向はありましたが、一般の人の意識は、「悪かろう安かろう」にはしたくないということでしょうか?一方、建築に詳しい方は、最安値の施工会社を選定する傾向にあります。

 以前、開発系のデベロッパー会社の社員の方に聞いた話で、貸倉庫等を投資家に売る場合でも、中小のゼネコンに建築を頼むより、多少建築費は高くても竹中工務店等の大手ゼネコンに建築を依頼した方が、投資家の受けが良いという話を聞いたことがあります。大手ゼネコン建設というブランド力が物件にプラスされるそうです。

 ある一定以上の富裕層の人々の意識の中には、施工会社選定においてもブランド意識があるのかもしれません。

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