
私の住んでいるマンションは現在2回目の大規模修繕工事中です。1回目の大規模修繕工事では、足場のシートのおかげで昼間でも部屋が暗く、工事中とても憂鬱な気分になりました。
今回2回目の工事中ですが、前回に比べて、ずいぶん室内が明るくなりました。前回はグレー色の分厚いシートでしたが、今回は黒色の割と薄いメッシュシートになっています。黒の方が透過性は低いように感じますが、その逆で白やグレーのメッシュシートよりも透過性が高く、内部から見たときでもシートが目立たないので、居住者の方が圧迫感を感じなくなる効果があります。また外から見ると、黒いメッシュシートは透けて見えます。外部からも足場の人が良くわかります。つまり、防犯上の効果があるのです。

メッシュシートの規格には1類と2類があります。1類は引張り強さ×伸びが68.6KN以上、重量4.8kgの足場用鋼管を4mの高さから自由落下させたときに貫通しないことが基準となっています。2類は引張り強さ×伸びが0.59KN以上、重量2.7kgの足場用鋼管を3mの高さから自由落下させたときに貫通しないことが基準となっています。当然強度の高い1類のシートの方が厚さも厚く透過率も低くなります。会社員の時には、安全課の社員は、安全性を重視して足場に張るメッシュシートは1類しか認めないとしていましたが、新築と違い重量物を扱うケースの少ない大規模修繕工事では安全性よりも、入居者の快適性を重視して2類を採用するべきだと個人的には思います。
工事現場でも日々、改良・工夫がなされています。
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