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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

工事中の駐車場問題

更新日:2022年4月20日



 マンションの大規模修繕工事で入居者が気になるポイントとして、工事中に足場が立つ場所にある駐車場は、近隣の駐車場に移動しなければいけないことがあります。


 プレゼン会でも、工事中の駐車場の移動台数が少ない仮設計画や施工方法を提案してくる施工会社は入居者の評価のポイントが高くなります。足場は建物の外壁から1mくらいのスペースがあれば設置可能です。1階の足元廻りが専用庭や駐輪場・花壇等であれば工事中の駐車場の移動が少なくてもすみますが、外壁に面して駐車場になっている場合には、多くの車の移動が必要です。また、工事中の仮設事務所や仮設トイレ・ゴミコンテナ等の設置のために、駐車場を移動するケースもあります。足場組立解体中の材料置場や、クレーン設置のため、一時的に2週間程度、車の移動が必要な駐車場もあります。


 工事中の仮駐車場の契約方法としては、管理組合が直接契約するケースと、工事費に含んで発注する2つの方法があります。管理組合が直接契約する場合には、工事期間中の駐車場代を別途予備費として計上しておく必要があります。私がコンサルするケースでも、最初は管理組合が直接契約する方法で考えていましたが、施工会社の仮設計画の考え方により、駐車台数が変わることや、近隣の空き駐車場を探す手間等も考えて、最近のコンサル物件では、入居者用駐車場の費用込みで、施工会社に発注する方法に切り替えています。費用的には管理組合直接契約の方が若干安くなると思います。


 費用はかかりますが、ゴンドラ足場や、1階廻りに構台を組むことで、駐車場の移動を極力減らした仮設計画を立てる施工会社が増えてくれば、入居者の不満も少しは緩和されるのではないか?と思います。


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