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工事管理の5大管理「QCDSE」とは?



 皆さんは工事管理の基本は何か知っていますか?工事管理って何を管理するの?

 大きくまとめると、以下の5つの分野を管理するのが工事管理の基本になります。


品質管理(Quality)

 出来た建物の品質が悪いと、施主にもいい評価がいただけません。施工管理にとってのQualityは、建築物の品質に対する管理のことです。図面通りの工事が行われ、法規に則った強度や耐震基準をクリアしているか、常に確認しておかなくてはならない業務の1つです。そのために、現場で適切な工事が行えるように工事手順書の作成や、搬入された建築資材が指定の資材か証明するのに写真撮影を行い、品質と安全性に問題がない事を証拠として残しておかなくてはなりません。

品質管理は、デザイン、強度、寸法、材質、機能などが設計図書通りの品質を満たしているかどうかを品質評価対象の項目ごとに決められている方法で品質試験を行い、作業ごとに品質を確認しながら工程を進めていく業務です。

 品質に拘ると確かにいい建物になりますが、やりすぎるとコストが上がり、また手間暇をかけるために、作業量も膨大になります。私が工事課にいた頃は100点満点を満たすのではなく、80点を目指して仕事をしていました。そうはいっても、技術屋の性として、100点満点を目指してしまうのですが・・・  品質を証明するための書類として、各工事において写真を含めた施工記録を残していきます。


原価管理(Cost)

 次に必要なのは、原価管理です。実は企業としてはこれが一番重要で、現場でも所長等の最も役職が上の人が中心となって管理しています。

 一般的には、契約時に作成された見積もり明細から、工種毎に実行予算を作成、その予算に基づいて業者見積を取得し、原価オーバーにならないように、原価管理を行っていきます。工事の手戻り等が発生したり、工期が間に合わなくなって、多くの職人等を一気に現場に入れたりすると、原価が大幅に上振れするので、工程通りに着実に、現場管理をしていくことが重要です。

 原価管理は、工事の利益を確保するために工事にかかる費用を管理していく業務です。施工管理者は、建物を作る建築会社の代理人でもあります。そのため、企業としての利益確保も業務の1つであり、建物の品質や現場で働く人の安全の妨げにならないよう、建築コストを下げる使命を担っています。無駄のない資材の在庫管理から、工事状況を考えた人員の配置を把握して、予定通りの予算で工事が進んでいるか確認してなくてはなりません。

 人件費、材料費などの原価計算をし、実行予算との差異が生じないように工事の進捗と原価を管理していきます。原価が予算をオーバーしてしまうことがあれば、会社の収益が減ってしまうことになり、原価管理は非常に重要な業務です。


工程管理(Delivery)

 工事は契約時に工期を定めて契約します。工事担当者は、工事を担当してまず最初に、全体工程表を作成し、必要な人員や、仮設計画について検討します。工程管理とは、工期を守るために工事全体のスケジュールを把握し、工事の進め方や作業ごとの日程を調整する管理業務です。

 予定していた工程どおりに工事が進んでいるか確認し、工事の遅れがない様に状況に合わせた判断などが求められます。建物の完成の遅れは違約金を支払うケースもあり、その上利益も出すことができない現場になってしまします。こうなってしまわない様に、施工管理者は工事の進捗状況に応じて工程表の書き換えや変更を行い、可能な限り工期短縮を目標として全ての作業員に周知徹底させる仕事を担います。  工事にはさまざまな種類の作業があり、多くの職人が携わることになります。また、雨等で工事が実施できない期間も発生します。鉄骨やサッシ等の制作物は、事前に承認しておかないと、必要な時に現場に納品されません。無駄なく、効率よく作業が進むように工程表を作成し、予定とずれが生じないようスケジュールを管理していきます。


安全管理(Safety)

 実は一番重要なのは安全管理だと思います。現場にも「安全第一」というスローガンが掲げられています。安全管理は、建設現場で作業を行う人が事故のないよう安全に仕事を進めることができる環境を整える業務です。工事現場は常に危険と隣り合わせの仕事場です。工事に関わる人に事故を起こさせない、ケガをさせないため、現場の安全管理を徹底するのが施工管理者の使命です。  工事現場は危険で、事故が起きてしまうと命に関わる重大事故に発展します。そのため、現場内の危険個所の抽出とその危険防止対策。全作業員への周知徹底や、安全意識の向上のための教育を行わなくてはなりません。手すりや消火設備などの設置や安全点検の実施のほか、作業開始前の打ち合わせ、ヒヤリ・ハット運動、作業中の声がけなどが安全管理業務に含まれます。  工事の中には高所の作業や危険が伴う作業もあり、完成まで無事故で安全に管理することは重要な業務となります。

 ところが実際は、安全管理は現場の一番下っ端の社員が担当することが多く、現場員に中でも、安全に重きを置いている現場員は少なかったと思います。

 朝の朝礼・作業手順・仮設計画等、すべて安全第一をベースに考える必要があると思います。


環境管理(Environment)

 従来は上記4つが現場の4大管理といわれていたのですが、最近はこの4つにプラスして環境管理が重要だという認識が広がっています。

 施工管理の環境管理には、自然環境、周辺環境、職場環境の3つが求められます。工事活動によって、限りある自然環境が損なわれない様に配慮と対策を講じなくてはなりません。また、工事活動によって周辺地域への騒音や振動。また、重機や発電機による排ガスが周辺住民へ被害を及ぼさぬように対策を講じなくてはなりません。  工事に関わる全ての人が働きやすい職場環にするため、常日頃からの作業員とのコミュニケーションや信頼関係の構築が必要となります。このような事も、施工管理者に とって大切な責務になります。

 環境管理とは、近隣対策としての騒音対策や、排水管理、工事の粉塵防止、ごみリサイクル、省エネ等、新しい対策が現場でも求められており、今後、ますます重要になってくる管理です。


 現場監督は上記5つの項目を常に念頭におき、バランスよく複雑な工事を統括していく能力が求められます。


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