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建築確認 どこまで必要?

執筆者の写真: 快適マンションパートナーズ 石田快適マンションパートナーズ 石田

更新日:2023年8月28日



 入居者からの問い合わせで、「マンションに後から作った施設について、新たに建築確認を取得した方がいいですか?」という問い合わせがたまにあります。


 具体的な内容を聞くと、「防災用倉庫として、プレハブの簡易倉庫をホームセンターで購入して設置した。」や、「自動販売機の上に屋根を設置した。」「階段室の出入口に雨に濡れるので簡易なアルミ庇を設置した。」等、様々です。

 杓子定規に考えると、これらはすべて確認申請が必要な行為になります。「確認申請が必要です。」と答えれば簡単ですが、これら簡易的な建築物についての確認申請の提出については個人的には、かなり疑問を持っています。

 まず費用として、設計事務所に依頼して確認申請を出すだけで数十万円の費用がかかります。

 アルミの庇等は防火地域等で認められませんので、場合によっては今設置している庇を不燃材料に変える必要が出てきます。プレハブの簡易倉庫でも構造計算や基礎工事が必要になるケースもあります。これらの確認申請費用や法的に合法とするための追加の工事費用をかけてまで建築確認を取得する必要があるのか?というのが正直な気持ちです。

 簡易な工事であれば設置費用よりも申請のための費用のほうが高額になるケースもあると思います。

 一戸建ての住宅でカーポート等を設置した住宅が多くありますが、そのほとんどは、建物の建築確認後に設置されています。杓子定規に言えば、これらの工作物もすべて、確認申請が必要になります。世の中には、確認申請の出されていない建築物や工作物は多くあります。

 マンションの理事の中に、すべて合法にすべきだと強硬な意見がある場合は特にやっかいです。

 この手の質問には、いつもモヤモヤした思いになります。


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