
大規模修繕工事のコンサルタントをして思うのは、マンションによって、管理への関心の高さ具合が違うことです。大規模修繕工事の施工会社選定のために業者によるプレゼン会を開催するのですが、出席者の多いマンションと少ないマンションがあります。
今までの経験では、戸数の少ないマンションほど、出席率が高いように感じていました。
なんとなく思っていたことですが、平成30年度のマンション総合調査に、裏付けとなる資料がありました。
その調査は、総会への出席率で、委任状や議決権行使書ではなく、実際に出席した組合員の割合を戸数別にまとめた資料です。その資料によると
20戸以下のマンションの総会出席率は56.3%
21戸~30戸のマンションの総会出席率は47.6%
31戸~50戸のマンションの総会出席率は38.3%
51戸~75戸のマンションの総会出席率は33.6%
51戸~75戸のマンションの総会出席率は33.6%
76戸~100戸のマンションの総会出席率は30.7%
101戸~150戸のマンションの総会出席率は27.8%
151戸~200戸のマンションの総会出席率は24.9%
201戸~300戸のマンションの総会出席率は24.7%
301戸~500戸のマンションの総会出席率は19.8%
501戸超のマンションの総会出席率は15%
となっています。
やはり戸数の少ないマンションのほうがマンション管理に熱心で、戸数の多いマンションのほうが無関心層が多い結果になっています。
あくまで私の予測ですが、戸数の少ないマンションは、日頃から入居者同士のコミュニケーションが良いことや、組合員が少ないことから、何かの行事があると、自分がやらなければという義務感で出席者が多いように思います。
戸数の多いマンションは、ごく一部熱心な組合員はいますが、他の組合員は、熱心にやってくれる人がいるので、私が参加しなくても?と無関心者が増えているのではないでしょうか?
私の住んでいるマンションは96戸ですが、マンション総合調査以上に無関心者が多いです。先日開かれた定期総会で実際に出席したのは、理事就任予定者以外は1名のみの10人弱の出席者でした。出席率は10.4%になります。
戸数が多いマンションですので、今までの理事会の頑張りもあり、修繕積立金も予算以上に溜まっており、また管理状況も良好ですが、無関心者が多いのも問題です。
かといって、管理に熱心な人がいても、その人の暴走で困っているマンションは、もっと困りますが・・・
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