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数量明細の記載内容に注意

更新日:1月31日



 先日、他のコンサルタントの作成した見積もり用の数量明細を見せてもらう機会がありました。設計監理方式の場合、数社の建設業者に同じ内容で見積もりしてもらうために、仕様書と数量明細を渡し見積書を作成してもらうことが一般的です。

 見せていただいた数量明細には塗料や防水材料等の工種のすべてにメーカー名・商品名が記載されており、同等品の記載もないために、施工会社は、この材料メーカーの指定された材料を使用せざるを得ないようになっていました。

 大規模修繕コンサルタント(設計事務所)がこのように、数量明細にメーカー名や商品名を記載する場合、良くあるのが、材料の使用量によって材料メーカーから金銭バックが支払われているケースです。材料メーカーは、自社の製品が使われることが確定しているため、施工会社から値下げ要求があっても、安易に値下げに応じません、その結果見積もり金額は高額になり、管理組合の修繕積立金が無駄に使われるということになります。


 大規模修繕工事では使用料の多い塗装工事や防水工事で、メーカー指定がなされているケースが多いです。また、悪質なケースではコンサルタントと施工会社がグルになって、コンサルタントが特殊な塗料を数量明細に記載し、指定した施工会社以外が見積もりを取ると、法外な値段が出るように材料メーカーと仕込むケースもあります。結果、巧妙に談合がなされるケースです。あまり聞いたことがないような、塗料や防水材料が使われている場合には特に注意が必要です。

 大規模修繕工事で使う材料はJISで規格が定められていますので、一般的な材料名(シリコン塗装・ウレタン防水等)の記載が普通です。そのような記載であれば、施工会社は付き合いのある2~3社の材料メーカーから見積もりを取り、安価なメーカーの材料を使うことが出来ます。最悪、商品名が記載されているのであれば、商品名の後に【同等品】という記載を必ずしてもらってください。

やたらと、メーカー名や商品名を記載するコンサルタントは談合を疑ったほうが賢明だと思います。


 私が作成する数量明細で、同等品との記載しない商品が2点あります。一つは「ボンドピンニング工法」というタイルの補修工法で、この商品が唯一直貼りタイルの注入工法として開発された工法であり、他に同等商品がないために採用しています。もう一つが、「ボンドOGS」工法で、この工法はコンクリートのひび割れ巾が大きい場合に、Uカットしてシールを打つよりも安価で、補修後の美観も良いために採用しています。

 この2工法については、施工会社からに見積もりを取る前に、管理組合にも材料を指定していることを説明して了解をいただいてから、採用しています。


 素人には使用材料はどうせ判らないのだからとか?そんな細かい専門的ところまでどうせ見ないだろうとか?そんな安易な気持ちでコンサルをすべきではありません。今はネットで検索すれば、素人でもすぐに材料の確認が出来ます。

 大規模修繕コンサルタントは、もっと謙虚な姿勢で、数量明細・仕様書等を作成すべきだと思います。

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