先日、会社員時代の後輩と話していて、技術系の新入社員の希望職種が設計ばかりで、現場に行きたいという人がとても少ないという話を聞きました。
私が入社した頃は、全員が現場に配属され、一通り建設現場の工事内容が解ってから、各人の適正を見ながら、また、本人の希望も聞きながら設計部に異動するという方式がとられていました。
私も現場で5年間働き、自分が所長として賃貸マンションの現場を2物件担当してから、設計部に異動になったという経験があります。建設会社ですから、設計に異動になるのは一握りの人だけであり、ずっと現場監督で工事長、工事課長、工事部長とキャリアアップしていく人の方が多いです。
確かに現場は休みも少なく、また残業時間も長く大変ですが、何もなかった更地に、日々建物が出来ていくのを眺めるのは、達成感もあり、また現場事務所での社員間や職人さんとの間の濃密な付き合いは、何物にもかえがたい経験です。
「食わず嫌い」で最初から現場を毛嫌いせずに、是非一度は現場を体験して欲しいと思います。実際に、物を作る醍醐味は、現場の方が圧倒的に面白いと思います。
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