失われた30年と言われている日本経済を再生する意味で、与野党とも最低賃金1500円を早期に実現すると言っています。今回は最低賃金が1500円になった場合の管理費に対する影響を考えてみたいと思います。
私が住んでいる高松市では、管理員さんの時給は、国の定める最低賃金になっているのが一般的です。香川県の2024年の最低賃金は昨年よりも52円上がって時給970円です。しかし、これに社会保険料が加わるため、管理会社の社員となっている管理員さんの時給は2000円弱が一般的です。これが1500円の最低賃金となると、管理会社の負担は3000円程度となり、今よりも1000円程度時給が上がることになります。これは、国が定めた最低賃金がアップしたことによる値上げであり、管理会社が不当に利益を上げている訳でもなく、管理組合として値上げの拒否はできません。
1日8時間25日働くとして月に20万円、管理員さん給与が上がることになります。管理員さん以外でも、清掃会社の社員等、すべて人々の給料がアップします。また、人手不足で、首都圏では時給3000円で募集しても、管理員さんが集まらないという状況もあるようです。
マンションの規模にもよりますが、勤務時間を減らすのか?管理費を上げるのか?今後、管理費アップに悩む管理組合からの相談が増えそうな気がします。
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