「権力は腐敗する」この言葉はイギリスの歴史家ジョン=アクトンが言った言葉です。正式には「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」です。要は専制君主など権力が1つに集中するような状況ではワンマンで特定の人の意見しか通らないことから腐敗するということですね。
今のロシアのウクライナ侵攻を見ていると、この言葉が思い出されます。まさに「権力は肥大化し腐敗する」という状況です。
プーチンは、ロシアの大統領についてから、実に20年以上、政権のトップに君臨しています。長年、権力の座につき、政敵を毒殺したり、刑務所送りにして、周りはイエスマンばかり。こんな常軌を逸した行動をしても止める人がいないというのが恐ろしいです。
中国の習首席も10年間、国のトップを務めており、党の規約の最長10年(2期5年)の任期を撤廃し、さらに長期政権を維持しようとしています。長期政権が続けば、プーチンと同じような「驕り」が発生するのではと危惧します。
また、日大の田中理事長も同じように、長期間大学トップであり続けた結果の不祥事でした。
米国にも多くの問題がありますが、すごいなと思うのは、大統領は三選禁止であることです。どんなに優れたリーダーでも二期八年しかできません。最高権力者は任期をつけないといつか暴走する可能性がある、ということから期限が区切られているのです。韓国の大統領はもっと厳しく1期5年で再選はできません。
同じことは、管理組合の理事長にも言えます。ワンマン理事長とか、独断理事長と言われる人は、最初はいい人だったのかもしれませんが、長年管理組合を牛耳っているうちに、自分がやりたいように管理組合を私物化し、最悪の場合は、業者からの裏金を受け取ったり、修繕積立金の使い込みを行う等の犯罪に発展することもあります。
今はいいかもしれませんが、マンションの将来を考えるのなら、管理規約に【理事長の任期】を記載し、最長4年等の任期を設けるべきだと思います。
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