屋上のシート防水の改修工法として、接着工法と機械的固定工法の2種類の工法があります。
接着工法は既存のシート防水の上に、新たなシート防水材を接着する工法です。コスト的には機械的固定工法よりも安価ですが、下地のシート防水を完全に乾かす必要があり、また既存のシート防水とコンクリートの接着高度の劣化により、強風時にはがれるおそれもありま。
一方、機械的固定工法は、固定ディスクを直接コンクリートにビス等で打ち込み、絶縁シートの上にシート防水を施工するため、コンクリート下地の影響を受けずに施工することが出来、また接着強度も、固定ディスクの数で調整することが可能です。風の強い地域や高層階のマンションでは、固定ディスクの数を増やすことで、強風にも強い仕様とすることもできます。
新しいシートの固定方法は、固定ディスク上のシート上面から加熱することで、固定ディスクとシート防水が接着する構造となっており、シート防水に継ぎ目なく、防水することが可能な工法です。このため、漏水のおそれも少なくなります。
また、絶縁工法のため、地震等で下地のコンクリートにひび割れ等が発生しても、表面のシート防水は無傷であり、躯体による影響を受けにく工法です。
屋上防水の施工の際には参考にしてください。
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