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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

汚水・雑排水・雨水

更新日:2022年12月2日



マンションの排水には「汚水・雑排水・雨水」の3つがあります。

 「汚水」とは、トイレの排水です。「雑排水」とはキッチンの排水や浴室・洗面上・洗濯機等の排水です。かつては、「汚水」のみを単独処理浄化槽で浄化し、「雑排水」はそのまま河川等に排水していました。その結果、川や海が洗剤等で汚染され、また冨栄養価で、赤潮等も発生していました。

 これらが問題となり、「汚水」と「雑排水」は、併せて合併処理浄化槽や下水として下水処理場で処理するようになっています。

 一方「雨水」は、雨どいを通って排水され、河川や海に排水されることが一般的です。


 最近は地球温暖化の影響で、雨水の処理が問題になってきています。従来想定していた雨量よりも大量な雨が降ることで、敷地外の公共下水の処理が間に合わず、十分な排水ができないケースが多く発生しています。マンションのバルコニーでも、雨水が充分排出されず、部屋内に漏水するケースもあるようです。私が会社員時代に設計していた基準書では、バルコニーには最低2か所以上、排水ドレンを設けることや、部屋内の高さよりも低い位置に、手摺スリットや水抜き穴を設置することで、万が一、ゴミ等で排水ドレンが詰まっても、部屋内への漏水とならないように、対策が講じられていました。


 マンションを購入するときには、バルコニーの形状や排水ドレーンの数でも、そのデベロッパーの実力がわかります。


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