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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

火災保険(マンション総合保険)の見直しで管理費の削減を

更新日:2021年9月9日



 私が住んでいるマンションは6棟のマンションが建っている複合団地ですが、先日、各番館の加入している火災保険の比較表が配られました。内容を見てみると保険会社・保険期間・補償内容等さまざまです。比較のため、保険料を戸数で割ったみたところ、最高で戸あたり55,368円、最低で40,969円と、約1万5000円の差があることがわかりました。最高金額の番館の保険は付保割合が80%、最低金額の番館は付保割合60%で、水害の保証がついていませんでした。


 付保割合とは、保険でおりる最高金額です。建物の価値が10億円とした場合、共用部は全体の約6割なので、付保割合100%だと。保険で降りる最高金額は6億円ということになります。付保割合60%では、保険で降りる最高金額は、4億8千万円となります。

 火災がおきても、マンションは鉄筋コンクリートでできており、ほとんどその住戸だけの被害になります。仮に上下左右の部屋に被害が及んでも9戸。100戸のマンションであれば、付保割合は10%で十分だと思います。ネットで見ても、マンションの付保割合は30~60%が妥当だとあります。


 地震保険についても、マンションで壊れる部分は、廊下側やバルコニー側の雑壁と言われる部分であり、構造上重要な柱や梁は無傷なケースが多く、全壊や半壊とはならず、一部損という扱いになるケースがほとんどです。その場合は、地震保険の上限(火災保険の半額)の5%しか給付されません。実際の給付金額を考えると地震保険に入るよりは、その分を修繕積立金に回した方が良いのでは?と思ってしまいます。


 管理会社は保険の代理店も兼ねています。管理会社が進める保険は、その代理店の保険に限られます。また、組合が納める保険金が多いほうが、管理会社が儲かるという仕組みにもなっています。

 何気なく払っている火災保険ですが、管理会社がお勧めする保険会社以外からも見積もりを取得するなりして、真剣にコストダウンを考えるべきだと思います。


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