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災害とサプライチェーン問題

最終更新: 2020年12月18日



 先日、前の会社の同僚から聞いた話ですが、インターホンの半導体を作っている会社が火災に会い、新規インターホンの納入が出来ない状況になっているそうです。


以下、NHK宮崎放送局の記事です。(2020年11月13日)


「延岡市の旭化成グループの工場で先月起きた火災では、この工場が手がける特注品の半導体が生産できない状態が続いています。生産停止が長期化すれば、この製品を使う自動車関連や音響機器メーカーの生産にも影響が出るおそれがあります。  先月火災が起きた延岡市にある「旭化成エレクトロニクス」の工場では、国内の自動車関連や音響機器メーカーなどが使う半導体製品を納入してきましたが、本格的な現場検証もできない状態で、「早期の操業再開は難しい」としています。  NHKが複数の納入先メーカーに取材したところ、この工場が手がける半導体はメーカーからの特注品が多く、代わりの調達先の確保が難しいということです。  このため、残っている在庫が無くなる前に、代替生産に協力する他社の工場を確保する必要があるとしています。  旭化成エレクトロニクスは、工場内に残された在庫の確認を急ぐとともに、代替生産に向けた準備を進めていますが、生産できない状態が長期化すれば、納入先の自動車関連や音響機器の生産にも影響が出るおそれがあります。 「音響機器”心臓部”失い打撃」  火災が起きた工場はコロナ禍で需要が高まる録音や音響関連の機器の“心臓部”ともいえる高性能な半導体の生産を一手に担っていて、生産再開のめどが立たない中、影響が広がっています。インターネット配信に使う録音機器などを製造している日本の会社「ズーム」は、ほとんどの製品でこの工場で作られた半導体を使用していました。  専用の設計になっているため、すぐにはほかの会社の半導体に乗り換えることができず、在庫が尽きるとともに生産数の減少や新商品開発の遅れなどの影響が見込まれるとしています。  また大手楽器メーカーのヤマハも、今月、発表した決算資料で、「サプライヤー工場火災により、今後、電子部品の調達難による影響が想定される」と言及しています。  30年以上にわたってこの分野の取材を続けている、ライターの藤本健さんは、「旭化成エレクトロニクスの製品はアナログの音をデジタルに変換する半導体の分野で他に及ぶもののない圧倒的な地位を築いている。コロナ禍でリモートワークやリモート授業が増え、こうした機器の需要が高まっていたところに起きた火事で、影響はかなり大きいのではないか」と話しています。」


 かつての東日本大震災でも、福島第一原子力発電所の放射能漏れで、立ち入り禁止区域となった場所にあった工場が操業できず、住宅設備機器が納入できない事態が発生しました。あの時は、立ち入り禁止区域から、決死の覚悟で金型を運び出し、別の工場で生産を再開したと聞いています。また、新型コロナの影響で、今年の春先にも、中国からの部材が届かず、トイレやユニットバスが納入できないという事態も発生しました。


 今回の延岡工場は、インターホンの半導体シェアの7割を生産しており、在庫がなくなれば、新規インターホンが制作できない状況になっています。


 災害発生によるサプライチェーンの問題は過去にもたびたび発生しています。トヨタ自動車でも、リーマンショックや東日本大震災を経て、サプライチェーンが分断されないよう、全世界で分散して部品を作っているという話を聞いたことがあります。


 サプライチェーンで言えば、一社から材料を仕入れることはリスクです。今回のケースを経て、インターホン業界もリスク分散を行ってもらえることを願います。

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