2回目以降の大規模修繕工事では、玄関ドアの交換を検討するケースもあります。今回はバリューアップ工事として玄関ドアを交換する2種類の方法のお話です。

改修方法1:玄関ドアにリフォームシートを施工
一つ目の方法は、玄関ドアの表面に新たにリフォーム用の化粧シートを施工する方法です。もっとも簡単かつ安価に玄関ドアをリフォームする方法です。古いマンションのスチール製のプレスドア等にも施工可能ですが、細かい凹凸がある場合には、シートが追随できない場合もあります。また美観上の変更であり、玄関ドアの機能性アップにはなりません。
改修方法2:カバー工法による玄関ドア交換
既存のドア枠は撤去せずに、その枠の上に新しい玄関ドアを設置する方法です。費用はかかりますが、最新の玄関ドアに交換できるため、お勧めの改修方法です。玄関枠を撤去する必要はないので、施工時間も1住戸2時間程度と比較的簡単に施工出来ます。
玄関ドアは長く使用するに従い、ガタツキが大きくなり気密性が悪くなって隙間風が入ってきたり、防音性が低くなったりします。最新の玄関ドアに交換することで以下のようなメリットがあります。
使い勝手の向上
古いマンションでは、取手が握り玉やレバーハンドルだったものが、最新のマンション同様のプッシュプル取手に変更できます。大きな荷物を持っていても押す・引くのワンアクションでドアの開閉が出来、使い勝手が向上します。
防犯性のアップ
鎌形状のラッチや、ダブルロック、防犯サムターン、外部から覗かれないドアスコープ等、従来の玄関ドアよりも防犯性が格段にアップします。新聞受けも、外部にエントランスユニットを取り付けることで、防犯性と美観性のアップに繋がります。
地震時の性能向上
玄関ドアと枠の間に隙間を設けることで、地震時にも玄関ドアが変形しにくくなり、地震時の対震性もアップします。耐震丁番や耐震ドアガードの設置で、大地震時にも玄関ドアが変形して、部屋内に閉じ込められる事故を軽減します。
まとめ
玄関ドアの交換は、費用はかかりますが、変更すると入居者の満足度が大きくアップする項目です。少なくとも、3回目の大規模修繕工事では、玄関ドアの交換を検討することをお勧めします。
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