先日の相談会で「ウチのマンションは理事が輪番制で、理事長はアミダクジで決めるルールになっているのですが?」という相談がありました。
管理規約には理事長は理事の互選によって決める。と書かれており、アミダクジで決めるのがルール化されている訳ではありません。私の過去の経験でも、理事長のなり手がおらず、管理会社の社員が紙にアミダクジを書いて決める場面を何回か見たことがあります。ただし、管理会社が時間の効率を一辺倒に、最初からアミダクジで決めるのをルール化するのは間違っています。
総会で理事が選任された後に、各自が自己紹介をおこない、まずは理事長になりたい人がいないかの意向を聞き、その後に、各自で話し合いで決め、どうしても決まらない場合には、アミダクジやじゃんけんで決めるのが一般的です。
私がお勧めするのは、理事の任期を2年として、1年毎に半数の理事を入れ替える方法です。たとえば理事の定員が6名であれば、任期が2年目の理事3名の中から、理事長・副理事長・会計担当理事等を決め、1年目の理事は、役職を与えず、理事会に参加することで、マンションの現状の問題点等を把握してもらいます。そして、2年目となった段階で理事会内で協議の上、理事長等の選任を行います。2年目の理事会メンバーは1年間理事会活動をしているので、誰が理事長にふさわしいかは良くわかると思います。理事長の選定もスムーズに行えると思いますし、1年目に就任した理事も、来年は理事長として活躍しなければいけないと、ある程度の覚悟も出来ると思います。
現状の1年任期の理事総入れ替えでは、理事それぞれの人柄や力量・やる気もわからず、結局はアミダクジで決めるしか方法がなくなるように思います。また、理事長に選ばれた人は、ババ抜きのババをつかんだような状況で、被害者意識の塊になり、何事もなく任期が終わるのを願うだけになります。これでは、マンションはいつまで経っても良くなりません。まずは理事の任期を2年にする。ここから、理事会改革は始まると思います。
Commentaires