マンションによっては、石油ストーブや石油ファンヒーターの使用が禁止されているマンションがあります。今回はその理由についてのお話です。
理由その1:一酸化炭素中毒による事故防止
マンションは木造の戸建て住宅に比べて気密性が高いために、暖房器具の故障等で不完全燃焼が起こると、一酸化炭素中毒になるおそれもあります。石油ストーブや石油ファンヒーター以外でも、古いマンションにある浴室のバランス釜や、室内設置の瞬間湯沸かし器についても、同様の事故の懸念があり、排気を屋外に出すようにすることが重要です。どうしてもファンヒーターを使用したい場合にはFF式ファンヒーターをお勧めします。FF式ファンヒーターは、外部の空気を吸って燃焼し、排気は外部へ排出するため、室内の空気が汚れる心配はありません。主に寒冷地で多く使用されている暖房機ですが、マンションの場合は、給気と排気のための穴が設置できるかどうかの検討が必要です。
理由その2:灯油のバルコニー保管の可否
灯油が危険物に該当するということで、バルコニーに保管できずに、結果として石油ストーブや石油ファンヒーターが使用禁止になっているマンションもあります。火災時に灯油が燃えることを想定してのことでしょう。
ファンヒーターの中には、ガス式のファンヒーターもあります。ガスコックがあれば、ガスコックにホースを繋げてガスファンヒーターを使用することも出来ます。ガスファンヒーターを使用すれば、重い灯油のポリタンクを室内まで運ぶ必要もありません。
まとめ
最近はエアコンの能力が高性能化してきたこともあり、石油ストーブや石油ファンヒーターで暖房するよりも、エアコンでの暖房が一般化してきました。倒れて火災になったり、手で触れてやけどを負うおそれもありません。
エアコンは湿気を出さないため、結露対策としても有効です。エアコン暖房は乾燥して嫌いという方もいらっしゃいますが、ダイキン工業の「うるるとさらら」は加湿しながら暖房も出来るエアコンです。普通のエアコンであれば加湿器を併せて運転すればいいでしょう。
サーキュレーターを併用すれば、暖かい空気を足元に送ることで、より快適な環境を作ることができます。適材適所の暖房器具を選んで、快適に冬場を乗り越えてください。
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