
2022年12月9日の自動運転LABの表題の記事を紹介します。
「アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでこのほど、「次世代型エアモビリティ統合センター」が開設された。この施設では「空飛ぶクルマ」と形容されるeVTOL(電動垂直離着陸機)の飛行テストなどを民間企業が実施することができるという。

海外メディアの報道によれば、世界にはすでに400以上のeVTOL開発企業が存在しており、今回の施設の開設を機にドバイがエアモビリティの先進地になることが期待されているという。
■ほぼ全てのマンションの屋上に離発着場?
エアモビリティ統合センターの開設については「世界初」だとされており、確かに興味深いニュースではあるが、別にもう1点、興味をそそられることがあった。
それは、今回の統合センターの開設を機に、ドバイという超高層マンションが点在する都市で、将来的にほぼ全てのマンションの屋上に「バーティポート」(※空飛ぶクルマ向けの離発着場)が設置されるのでは・・・という予想が囁きだされたことだ。
確かに空飛ぶクルマの実用化が本格化し始めれば、インフラ設備としてバーティポートが必要になってくる。バーティポートについては自動運転ラボでも以下のように記事化したばかりだが、バーティポートの設置をビジネスとして展開する企業にとっては、まずドバイに大きな商機があるかもしれない。
■裾野が限りなく広い空飛ぶクルマ市場
すでに空飛ぶクルマのインフラ設備に目をつけている企業は存在する。たとえば英Urban Air Portだ。上記記事でも解説しているが、2022年5月にイギリス中部の都市コベントリーで同社独自のバーティポート「Air-One」を開設し、注目を浴びている。
空飛ぶクルマといえば「機体開発」が花形であると言えるが、空飛ぶクルマの市場が拡大していけば、関連事業を展開する企業も大きなビジネスチャンスを掴むことができる。こうした将来性を見越して、いまから車両開発以外で同市場に参入するのは十分にありだ。
自動運転市場と同様、空飛ぶクルマ市場も裾野は広い。」
日本でも高さ60m超のタワーマンションには屋上に、ヘリコプターの駐機場やホバリングスペースが設けられています。これは、火災時に高層階にハシゴ車が届かないために設置されているスペースですが。火災時にしか利用しないのであれば、もったいないスペースです。
この記事にあるように、「空飛ぶタクシー」や「ドローン」・「ドクターヘリ」の駐機場として利用できれば、マンションの付加価値アップに繋がります。いままで利用されていなかった屋上スペースですが、今後大きな活用が期待できそうです。
関西万博では、空飛ぶクルマも運行されます。今後の動向に注目です。
Comments