
古いマンションでよくあるケースですが、マンション管理業の資格を持たない会社が、長年マンションの管理をしているケースがあります。マンション管理適正化法ができる前のマンションで、マンションを作った会社が、便宜的にマンション管理を行い、そのまま現在まで続いているケースです。
高松でも相談会に来たマンションで過去3件、このようなケースがありました。
一件は、分譲マンションと賃貸マンションが混在したマンションで、過半の部分が賃貸マンションで建設当初の会社が持っており、また管理もその会社が行っており、総会を開いても、過半のマンションを持っているその会社の意向で物事が決まるというケースでした。
もう1件は、マンションを建てたオーナーが亡くなり、その時にマンションを管理していた管理員が管理会社としてマンションを管理しているが、マンションの仕組みについての知識がなく、いいかげんな管理を行っているというケースでした。また、もう1件のマンションも、管理会社ではないため管理業務主任者がおらず、マンションに対する専門的な知識もなく、マンション管理士に顧問や、管理会社に管理を任せたいというような相談がありました。
これらのケースは、マンションの管理を行っている会社はあるが、そのマンションの管理しかおこなっておらず、またマンション管理に関するノウハウも知識もないため、いいかげんな管理になっているケースも多々あります。また、不適切な管理を行っている旨、国土交通省に訴えても、登録業者でないため、国土交通省も指導を行ってもらえません。
また、その会社自体も従業員が高齢化しており、管理業務を管理会社に依頼したいと思っているようですが、入居者から集める管理費が低額で、管理会社に委託する費用もないというケースもあります。
築年数の古いマンションには、このようなケースも多くありそうです。どのような対策を取って、解決策を見つけていくかは、今後の重要な課題になりそうな気がします。
Comments