先日の相談会で、「マンション管理会社は管理のプロで専門家なので、何でも管理会社の言う通りにしなければいけないんでしょ。」という強烈な意見を言う理事の方が相談に来られました。「いままでの理事会も管理会社の言うままに、言われた工事会社に発注していたし、管理会社が紹介した以外の工事会社に発注してもいいんですか?」というような相談内容です。
「輪番制なので、理事になったらしょうがないのですが、早く何もないままに終わって欲しい。歴代の理事会は、責任を取りたがらないので、宅配ボックスの設置さえ、高額の費用が必要ということで議題にあげない。また、管理会社の言われるままの議題を総会に諮っても、総会で否決されるの堂々巡りで何も決まっていかない。」というような相談内容です。
分譲マンションの運営主体は、区分所有の皆さんで、理事会が主体に決めていいんですよ。と言っても、ピンと来ていません。賃貸マンションに住んでいる感覚で、何かあれば管理会社に言えば、すべて解決してくれるように思っているようです。
しかし、実際は多くの組合員は、この相談者と同じように思っていそうです。
「マンションの組合員を一同に集めていただけるのであれば、分譲マンションの仕組みについて説明しますよ。高松市がマンション管理士無料派遣制度を行っているので、理事会決議があれば、2回までマンション管理士を派遣できますよ。」と説明しました。
理事が3名なのですが、管理会社が理事会には毎回3名で来て、ごり押しに話を進める等の話もあったので、いままでの理事会活動に熱心だった人を顧問にすることや、建築の判る人を修繕委員にすることや、外部専門家としてマンション管理士を顧問とすることを説明しました。
今まで相談会に来られていた方は、マンションの管理に対して熱心な方が多く、マンション管理の内容についても良く知っていた方が多かったのですが、今回の相談から、数多くの組合員は、やはり賃貸マンションの延長で分譲マンションも考えているようで、このあたりの意識改革から始めなければ、このようなマンションは数多く存在するのではないか?と強く思った相談でした。
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